「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
 そんな環奈の視線に気づいた麻沙子が、
「あんたたちの場合は、どちらかが積極的だったら、すぐに終わる話よね」
と言ってきた。

「でも……、積極的でない課長だからいいんですよ」

 環奈はそう言った。

 課長の変にグイグイ来ないところは好きだ。

 好き。

 好きなのだろうか。
 恋愛的な意味でも。

 確かに結婚を考えたとき、他の人のことは浮かばないな、と環奈は思う。

 そういえば、聖一さんの許嫁だったとき、結婚式場のパンフレットとか目にすることがあっても、なんか聖一さんは浮かばなかったな。

 ……まあ、話の進行度合いにもよるかもしれないけど。

 もうこの話は止まりそうもないし。

 美麗が妄想の中で、
「うちの嫁と一度親族に紹介したら、やっぱりやめましたは絶対にないわよっ」
と絶叫していた。
 





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