「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」
「いいタイミングで来たね。
五分早かったら、襲われてたよ」
とそのイケメンに向かい、爽やかに笑って新浜が言う。
「……いや、襲わないですよ、悦子さんたちだって」
と環奈は一応、先輩たちを庇った。
舞台俳優の綿貫浩司だ。
滝本が、
「誰だ?」
と小声で訊いてくる。
芸能人であることは、さすがに察したらしい。
「……ほら、洗剤のCMの」
「CMはあんまり見ない」
いや、テレビ自体、あんまり見ないですよね、と思ったとき、浩司が笑って言った。
「どうも、綿貫です」
と隣にいた滝本に手を差し出す。
「あ、どうも……」
握手する二人を見て、環奈が叫ぶ。
「あっ、課長っ。
私なんて、舞台も観に行ってるのにっ。
CMも見ていない課長が何故っ」
「音くらいはたぶん聞いてる」
「……あのCM、僕、ほとんど喋ってないんですけどね」
と浩司は笑っていた。
芸能人ってとっつきにくいと思っていたのだが、そうでもないようだ。
五分早かったら、襲われてたよ」
とそのイケメンに向かい、爽やかに笑って新浜が言う。
「……いや、襲わないですよ、悦子さんたちだって」
と環奈は一応、先輩たちを庇った。
舞台俳優の綿貫浩司だ。
滝本が、
「誰だ?」
と小声で訊いてくる。
芸能人であることは、さすがに察したらしい。
「……ほら、洗剤のCMの」
「CMはあんまり見ない」
いや、テレビ自体、あんまり見ないですよね、と思ったとき、浩司が笑って言った。
「どうも、綿貫です」
と隣にいた滝本に手を差し出す。
「あ、どうも……」
握手する二人を見て、環奈が叫ぶ。
「あっ、課長っ。
私なんて、舞台も観に行ってるのにっ。
CMも見ていない課長が何故っ」
「音くらいはたぶん聞いてる」
「……あのCM、僕、ほとんど喋ってないんですけどね」
と浩司は笑っていた。
芸能人ってとっつきにくいと思っていたのだが、そうでもないようだ。