婚活嫌いのパイロットは約束妻に恋をする
憔悴していく母の様子が気がかりで、祖母の遺言について妹の自宅で話し合っていたけれど、名案は浮かばなかった。
私が結婚相手を見つけるべきではと考え、結婚相談所に登録する旨を菫に伝えていた。
妹は大反対していたが、相続の手続きもあり時間は刻一刻と迫ってくる。
ひかりさんも最近では以前に増して執拗に、母に明け渡しを請求しているらしい。
婚活サイトや結婚相談所に登録しても、きっとすぐに相手は見つからない。
そもそもこんな動機で結婚相手が見つかるのか、正しいのかもわからない。
でも家族の思い出が詰まった場所、るうくんとの再会を願うカフェを失いたくない。
「ねえお姉ちゃん、やっぱり結婚相談所に登録するの、やめない? こういう理由じゃなく、結婚するなら幸せになってほしいし……気になる人とかいないの? もしくは職場で協力してくれそうな親切な人とか」
耳の下で切りそろえた明るい茶色の髪を耳に掛けながら、菫が尋ねる。
妹の言葉に、大阪の千里川土手で三年前に出会った、名前も知らない男性をふと思い出す。
彼はとても優しく親切な人だった。
私が結婚相手を見つけるべきではと考え、結婚相談所に登録する旨を菫に伝えていた。
妹は大反対していたが、相続の手続きもあり時間は刻一刻と迫ってくる。
ひかりさんも最近では以前に増して執拗に、母に明け渡しを請求しているらしい。
婚活サイトや結婚相談所に登録しても、きっとすぐに相手は見つからない。
そもそもこんな動機で結婚相手が見つかるのか、正しいのかもわからない。
でも家族の思い出が詰まった場所、るうくんとの再会を願うカフェを失いたくない。
「ねえお姉ちゃん、やっぱり結婚相談所に登録するの、やめない? こういう理由じゃなく、結婚するなら幸せになってほしいし……気になる人とかいないの? もしくは職場で協力してくれそうな親切な人とか」
耳の下で切りそろえた明るい茶色の髪を耳に掛けながら、菫が尋ねる。
妹の言葉に、大阪の千里川土手で三年前に出会った、名前も知らない男性をふと思い出す。
彼はとても優しく親切な人だった。