婚活嫌いのパイロットは約束妻に恋をする
4.波打つ想い
カーテンの隙間から差し込む光と微かな物音で目が覚めた。
見慣れない室内に一瞬自分がどこにいるのかわからなくなって瞬きを繰り返す。
ああ、そうだ、ここは琉生さんの自宅で……私は結婚を決めたんだ。
思考がはっきりして起き上がるため体を起こしたとき、ノックの音が室内に響いた。
「蕗、起きてる?」
柔らかな低い声に、パンツの長い裾を急いで折り曲げてベッドから降り、扉を開けた。
「おはようございます、昨日はありがとうございました」
「おはよう、起き上がらなくていい。朝食を用意したけど、食べられそうか? 体調は?」
「ありがとうございます。体調は大丈夫です、いただきます。すみません、私、なにもできていなくて……」
驚きと、申し訳なさで下を向きかけた私の頭を琉生さんがそっと撫でた。
「蕗は体調も悪かったし色々な出来事が立て続けに起こって驚いただろ。疲れて当たり前だし休むのが一番の仕事だ。どうしても気になるなら、堅苦しい話し方を少しずつ変えてくれたら嬉しい」
優しい物言いに心が熱くなると同時に、小さな気まずさに頬が熱を持つ。
見慣れない室内に一瞬自分がどこにいるのかわからなくなって瞬きを繰り返す。
ああ、そうだ、ここは琉生さんの自宅で……私は結婚を決めたんだ。
思考がはっきりして起き上がるため体を起こしたとき、ノックの音が室内に響いた。
「蕗、起きてる?」
柔らかな低い声に、パンツの長い裾を急いで折り曲げてベッドから降り、扉を開けた。
「おはようございます、昨日はありがとうございました」
「おはよう、起き上がらなくていい。朝食を用意したけど、食べられそうか? 体調は?」
「ありがとうございます。体調は大丈夫です、いただきます。すみません、私、なにもできていなくて……」
驚きと、申し訳なさで下を向きかけた私の頭を琉生さんがそっと撫でた。
「蕗は体調も悪かったし色々な出来事が立て続けに起こって驚いただろ。疲れて当たり前だし休むのが一番の仕事だ。どうしても気になるなら、堅苦しい話し方を少しずつ変えてくれたら嬉しい」
優しい物言いに心が熱くなると同時に、小さな気まずさに頬が熱を持つ。