役目は終えましたので、好きにしてもいいですよね?〜地味才女の楽しい改革劇〜
その後、荷物を片付ける間もなくオルディンと昔話に花を咲かせていると、クロードが夕食の時間だと呼びにやってきた。
ダイニングルームに入ると、大きなテーブルの上には領地で育てられた野菜や小麦を使ったパンやサラダ、ゴロゴロと具沢山の温かいスープ、メインには分厚いステーキがどんと置かれて彩られていた。
公爵家で過ごした半年間、ろくに食事も与えられなかったメリッサには眩しく映る。
真っ先に手を伸ばしたのは、塩とオリーブオイルのみで味付けされた生野菜のサラダだった。
「〜〜〜〜っ! 美味しい!」
生野菜だけではない。他にもロメインレタスを贅沢に半分も使ってローストし、上から特製ドレッシングとカリカリのベーコンフレークがかけられたシーザーサラダは好奇心に負けて口に運べば、レタス本来の甘さと香ばしい香りと食べ応えに感動する。
(野菜ってこんなに甘かったっけ? どれも美味しいわ……!)
噛むたびにじゅわっと滲み出るステーキの肉汁、さっぱりとしたミネストローネ……どれも美味で、手が止まらない。貴族令嬢としてはたしないことはしないと決めているが、この場に誰もいなければ口いっぱいに詰め込んでいたことだろう。
(さっき少しだけ叔父様と話したからか、気が一気に緩んだのかも)
食後の紅茶を一口含み、メリッサはようやくホッとひと息ついた。
「この領の野菜はどんな調理法でも美味しいわね……もしかして、ケケ村で穫れたものかしら?」
「さすがメリッサ様ですね。野菜はケケ村、ステーキはルワン牧場のものになります」
「やっぱり! 王都でも上質な野菜は入ってきたけれど、ケケ村の野菜にはかなわないのよね。一緒に添えてくれた小麦のパンも美味しかったわ。明日の朝食でも食べたいのだけれどお願いできるかしら?」
「かしこまりました。メリッサ様のお好きな野菜で作るスープと、ちょうど質の良い鶏レバーが入ったので、パテにして別添えでご用意させていただきましょう」
「それは最高の朝食ね! 楽しみにしているわ。……さてと、叔父様。そろそろお仕事のお話をしませんか? 美味しい朝食のためにはしっかり働かないとね」
充電完了、と言いたげにニッコリと笑みを浮かべると、オルディンは「仕事脳だな、お前も」とやれやれと肩を落としながらも嬉しそうに笑った。
ダイニングルームに入ると、大きなテーブルの上には領地で育てられた野菜や小麦を使ったパンやサラダ、ゴロゴロと具沢山の温かいスープ、メインには分厚いステーキがどんと置かれて彩られていた。
公爵家で過ごした半年間、ろくに食事も与えられなかったメリッサには眩しく映る。
真っ先に手を伸ばしたのは、塩とオリーブオイルのみで味付けされた生野菜のサラダだった。
「〜〜〜〜っ! 美味しい!」
生野菜だけではない。他にもロメインレタスを贅沢に半分も使ってローストし、上から特製ドレッシングとカリカリのベーコンフレークがかけられたシーザーサラダは好奇心に負けて口に運べば、レタス本来の甘さと香ばしい香りと食べ応えに感動する。
(野菜ってこんなに甘かったっけ? どれも美味しいわ……!)
噛むたびにじゅわっと滲み出るステーキの肉汁、さっぱりとしたミネストローネ……どれも美味で、手が止まらない。貴族令嬢としてはたしないことはしないと決めているが、この場に誰もいなければ口いっぱいに詰め込んでいたことだろう。
(さっき少しだけ叔父様と話したからか、気が一気に緩んだのかも)
食後の紅茶を一口含み、メリッサはようやくホッとひと息ついた。
「この領の野菜はどんな調理法でも美味しいわね……もしかして、ケケ村で穫れたものかしら?」
「さすがメリッサ様ですね。野菜はケケ村、ステーキはルワン牧場のものになります」
「やっぱり! 王都でも上質な野菜は入ってきたけれど、ケケ村の野菜にはかなわないのよね。一緒に添えてくれた小麦のパンも美味しかったわ。明日の朝食でも食べたいのだけれどお願いできるかしら?」
「かしこまりました。メリッサ様のお好きな野菜で作るスープと、ちょうど質の良い鶏レバーが入ったので、パテにして別添えでご用意させていただきましょう」
「それは最高の朝食ね! 楽しみにしているわ。……さてと、叔父様。そろそろお仕事のお話をしませんか? 美味しい朝食のためにはしっかり働かないとね」
充電完了、と言いたげにニッコリと笑みを浮かべると、オルディンは「仕事脳だな、お前も」とやれやれと肩を落としながらも嬉しそうに笑った。