役目は終えましたので、好きにしてもいいですよね?〜地味才女の楽しい改革劇〜
「それにしてもすごいです、これがお嬢様の作った魔法ペン……!」
「ふふっ、録音機能だけでなく、混在する会話内容を要点だけをまとめて紙に書き出す自立式魔法ペンよ! まだ開発段階だけどね」
魔道具作りはまったくの初心者だが、万年筆などの意志を持たない物体を魔法を利用して動かすことは可能だ。それを複雑な術式に組み換え、本来の用途以外の機能を加えた魔道具モドキを作ってみたのだが、その試作第一弾がこの魔法ペンである。
この一週間、ジェナに持たせていたことですべての情報を記録しているのだが、容量としては一日が限界で、その日のうちに情報を羊皮紙に書かせている。
落ち着いたら改良して、いずれは工務店や魔道具師が集まる工房に魔道具として成立するか、検証したいものだ。
魔法ペンはびっしりと詳細を書き綴り、最後の一行まで終えると力なく転がった。どうやらちょうど魔力が切れたらしい。それとジェナがメモした地図と照らし合わせてみる。
「ええっと……緊急度が高いのは、ケケ村の不作問題……これはかなり酷いようね」
「他の地域と比べるとかなり収穫率が下がっている状況です。とはいえ、何者かによって外へ持ち出された可能性は低く、単純に不作の年、ということも考えられます」
「本当にそれだけならいいのだけれど……そうね、自分の目で確かめるわ。少し気になることもあるし」
領都から馬車を走らせて三日。離れた場所にあるケケ村は、隣国との国境に近い場所にある。
日当たりが良く、山から流れてくる川はとても純度が高い。加えて土地の魔力もあって作物を育てるには最高の条件が揃っている。
村人たちは主に農作物と、近くで見つかった鉱山から発掘した魔石を使って農具や建物を作る仕事をしていた。
しかし調査によると、ここ数年で品質が少しずつ下がっているらしい。大きな災害もなければ、栽培方法を変えたといった大きな変化は報告はおろか、記録もされていない。
それなのに、ある時は収穫の時期になっても実が実らず、そのまま枯れてしまったものも少なくはない。なんとか食べていける量はあるものの、回復の兆しは見られず、原因は未だ解明されていないようだ。次第にそれは村人らの心身にも影響しており、連日喧嘩が絶たず困っているとのことだった。
「ふふっ、録音機能だけでなく、混在する会話内容を要点だけをまとめて紙に書き出す自立式魔法ペンよ! まだ開発段階だけどね」
魔道具作りはまったくの初心者だが、万年筆などの意志を持たない物体を魔法を利用して動かすことは可能だ。それを複雑な術式に組み換え、本来の用途以外の機能を加えた魔道具モドキを作ってみたのだが、その試作第一弾がこの魔法ペンである。
この一週間、ジェナに持たせていたことですべての情報を記録しているのだが、容量としては一日が限界で、その日のうちに情報を羊皮紙に書かせている。
落ち着いたら改良して、いずれは工務店や魔道具師が集まる工房に魔道具として成立するか、検証したいものだ。
魔法ペンはびっしりと詳細を書き綴り、最後の一行まで終えると力なく転がった。どうやらちょうど魔力が切れたらしい。それとジェナがメモした地図と照らし合わせてみる。
「ええっと……緊急度が高いのは、ケケ村の不作問題……これはかなり酷いようね」
「他の地域と比べるとかなり収穫率が下がっている状況です。とはいえ、何者かによって外へ持ち出された可能性は低く、単純に不作の年、ということも考えられます」
「本当にそれだけならいいのだけれど……そうね、自分の目で確かめるわ。少し気になることもあるし」
領都から馬車を走らせて三日。離れた場所にあるケケ村は、隣国との国境に近い場所にある。
日当たりが良く、山から流れてくる川はとても純度が高い。加えて土地の魔力もあって作物を育てるには最高の条件が揃っている。
村人たちは主に農作物と、近くで見つかった鉱山から発掘した魔石を使って農具や建物を作る仕事をしていた。
しかし調査によると、ここ数年で品質が少しずつ下がっているらしい。大きな災害もなければ、栽培方法を変えたといった大きな変化は報告はおろか、記録もされていない。
それなのに、ある時は収穫の時期になっても実が実らず、そのまま枯れてしまったものも少なくはない。なんとか食べていける量はあるものの、回復の兆しは見られず、原因は未だ解明されていないようだ。次第にそれは村人らの心身にも影響しており、連日喧嘩が絶たず困っているとのことだった。