役目は終えましたので、好きにしてもいいですよね?〜地味才女の楽しい改革劇〜
一瞬動きが止まったかと思いきや、またもう一切れ口に運ぶ。その様子にオルディンは納得したようで、緊張で固まっているソフィアに言う。
「コイツのこの表情は当たりだ。俺たちもいただこう」
「え? ええ……? で、では」
ソフィアは恐る恐る、コロンにナイフを入れる。シャクッと林檎のような触感がナイフ越しに伝わってくる。口に入れた瞬間、コロンの甘酸っぱさとともに、自然の甘さが組み合わさった。渋みも青臭さも感じない、シャクシャクとした食感も相まって、オルディンとソフィアは目を見開いて絶賛した。
「〜〜っ、お、美味しいです! あの酸っぱい実にこんなにも甘さが……いえ、甘すぎます! なんですかこれは!」
「よく林檎を煮たものはあるが、こっちのほうがさっぱりして食べやすいな。もっと甘くして潰したら、ジャムになるんじゃないか?」
「その通り、この甘さならジャムにもなるし、凍らせてシャーベットとして食べても美味しいと思いますの。そちらもご試食いかが?」
「いただこう、メリッサ嬢。これは美味だ」
メリッサの話を聞きながらコンポートを食べるオルディンの隣で、すでにぺろりと平らげたアルフォンス。どうやら彼は甘いものが好きらしい。
「でもどうやって……? 今までどうやっても甘くならなかったコロンが、砂糖や蜂蜜を使わずにここまで甘みを引き出せるなんて……」
「それはね、これのおかげなの」
そう言ってソフィアの前に出したのは、茶褐色の木の実だった。皮はシワが寄っており、手のひらの上に収まるサイズ。
ソフィアが恐る恐る手に取ってみると、ドライフルーツのように表面がカラカラとしている。同じように手に取ったオルディンは、珍しそうに眺めた。
「ほう、これがデーツか」
「でーつ……?」
「ああ、異国の地で育つ木の実だ。アルフォンスが持ってきてくれたんだ」
「コイツのこの表情は当たりだ。俺たちもいただこう」
「え? ええ……? で、では」
ソフィアは恐る恐る、コロンにナイフを入れる。シャクッと林檎のような触感がナイフ越しに伝わってくる。口に入れた瞬間、コロンの甘酸っぱさとともに、自然の甘さが組み合わさった。渋みも青臭さも感じない、シャクシャクとした食感も相まって、オルディンとソフィアは目を見開いて絶賛した。
「〜〜っ、お、美味しいです! あの酸っぱい実にこんなにも甘さが……いえ、甘すぎます! なんですかこれは!」
「よく林檎を煮たものはあるが、こっちのほうがさっぱりして食べやすいな。もっと甘くして潰したら、ジャムになるんじゃないか?」
「その通り、この甘さならジャムにもなるし、凍らせてシャーベットとして食べても美味しいと思いますの。そちらもご試食いかが?」
「いただこう、メリッサ嬢。これは美味だ」
メリッサの話を聞きながらコンポートを食べるオルディンの隣で、すでにぺろりと平らげたアルフォンス。どうやら彼は甘いものが好きらしい。
「でもどうやって……? 今までどうやっても甘くならなかったコロンが、砂糖や蜂蜜を使わずにここまで甘みを引き出せるなんて……」
「それはね、これのおかげなの」
そう言ってソフィアの前に出したのは、茶褐色の木の実だった。皮はシワが寄っており、手のひらの上に収まるサイズ。
ソフィアが恐る恐る手に取ってみると、ドライフルーツのように表面がカラカラとしている。同じように手に取ったオルディンは、珍しそうに眺めた。
「ほう、これがデーツか」
「でーつ……?」
「ああ、異国の地で育つ木の実だ。アルフォンスが持ってきてくれたんだ」