響け!非日常のブリランテ
「リズ、カナタ、お見送りありがとう。少し早いけど休憩しようか。ワーグナー刑事からいただいたこのお菓子を早速もらおう」

レオンハルトはそう言い、三人分の紅茶の準備を始める。リズはクッキーを小皿に取り分け、カナタは散らかってしまった机の上を整理した。書類をまとめながらカナタが口を開く。

「こんなにも事務所が静かなのは少し寂しいですね」

「今日は、オルハンさんたちは朝から調査で出掛けていますからね」

カナタの言葉にリズが答えた。リズの言う通り、この事務所の探偵であるアントーニョ・セルバンテスとオルハン・フリストウ、マーガレットの三人は朝から依頼人から引き受けた調査のために事務所にいない。

「いつも一時間に一回はアントーニョさんとオルハンさんの喧嘩がありますからね」

カナタの苦笑にリズも頷く。

「いつもは「またか」と思いますが、こうも静かだと少し寂しくなりますね」

そんな声が給湯室にいるレオンハルトの耳に届いた。レオンハルトはフッと笑う。
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