年下課長の溺愛が私をほどいていく ~ジーンズの私を彼は一番欲しがった~
そして私は、メールを開いた。

「ん?」

そのタイトルに惹かれる。

【 新課長の挨拶 】

メールをクリックすると、今日から新しく来る課長の、異動の挨拶だった。

藤堂和樹。35歳。

以前は、営業部にいた人。

【 新しく課長を拝命いたしました藤堂和樹です。
  営業部からの異動となります。
  加えて課長職は初めてとなります。
  至らない点は指摘していただくと、助かります。 】

私は、顎に手を置いた。

思い出すな。初めて課長になった日の事。

自分が昇進した事と、努力が認められたのだと嬉しさが相まって、心が躍っていた。

その事で、部長からはもっと落ち着いて仕事してと言われたのを、覚えている。

そして、オフィスの入り口のドアが開いた。

段ボールの箱を持った彼が、新しい課長である藤堂さんだということは、直ぐに分かった。

「誰か、段ボール持ってあげて。」

「はい。」
< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop