身代わり花嫁は無愛想なエリート外科医(超甘党)からの極甘溺愛を刻まれる
 はたしてこれは結婚と言えるのかと疑問が胸の内から湧いてくる。いや、むしろ子どもを産むだけの機械のような扱いさえも感じられ、ムカムカと不快なモノが吹き出ては止まらない。

「では、私はこれで失礼いたします」

 見合いするのはもはや決定事項とでも言いたげな彼の態度に、私はへ? と喉元から変な声を漏らしてしまった。父さんも姉さんも目をまん丸にして筒井さんを見ている。
 
「えっと、この話は……決まった感じですか?」
「はい。ご結婚なさるか否かはお見合いで直接佑太様へお伝えいただければと存じます。では、ご当主様がお待ちしておりますので私はこのあたりで失礼させていただきます」

 一陣の風のように去っていった筒井さんを、私達は口が半開きのまま見送る事しかできなかった。

「は、はあ……」


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