身代わり花嫁は無愛想なエリート外科医(超甘党)からの極甘溺愛を刻まれる
何とも言い難い空気の中、最初に声を発したのは父さんだった。茶封筒を開き中に入っていた1枚の用紙を取り出してこちらへと差し出してくれる。
「これ……同意すればうちの店の所有権を翠一族が買い取ると書いてあるじゃないか! しかも名義は前の所有者だった方だ、間違いない……!」
「え!? 嘘でしょ!?」
すぐさま父さんが持つ書類に近づき視線を落とした。姉さんも首を伸ばして用紙を見つめている。
「買い取った後の「シュクレ」の所有権は、結婚相手となる翠佑太の母・翠京子の元に戻る……京子さんて、あの京子さん? 流に所有権が渡る前の……!」
用紙にはひとりの中年女性が薄紅色の着物を着て微笑む写真が添付されている。ショートヘアの茶髪に華奢なその姿は私がよく知る人物だ。
「そうだ詩織。いや、京子さんがまさか翠一族の方、しかも佑太さんのお母様だなんて……」
京子さんとはこれまで何度もシュクレに足を運んでくれたり支援してくれたりと、本当に言葉では言い表せられないくらい世話になっている。翠総合病院でもシュクレの商品を販売するようになったのは京子さんの働きかけがあったからに他ならないのだが、まさか翠家の方だとは全く把握していなかった。
ここで姉さんと視線が交錯した。姉さんも京子さんとは幾度と面識がある。口をパクパクさせているのを見る限り相当驚愕しているのは間違いない。
「ね、ねぇ……私が佑太さんの子ども産んだら……このシュクレは安泰って事、だよね……?」
「これ……同意すればうちの店の所有権を翠一族が買い取ると書いてあるじゃないか! しかも名義は前の所有者だった方だ、間違いない……!」
「え!? 嘘でしょ!?」
すぐさま父さんが持つ書類に近づき視線を落とした。姉さんも首を伸ばして用紙を見つめている。
「買い取った後の「シュクレ」の所有権は、結婚相手となる翠佑太の母・翠京子の元に戻る……京子さんて、あの京子さん? 流に所有権が渡る前の……!」
用紙にはひとりの中年女性が薄紅色の着物を着て微笑む写真が添付されている。ショートヘアの茶髪に華奢なその姿は私がよく知る人物だ。
「そうだ詩織。いや、京子さんがまさか翠一族の方、しかも佑太さんのお母様だなんて……」
京子さんとはこれまで何度もシュクレに足を運んでくれたり支援してくれたりと、本当に言葉では言い表せられないくらい世話になっている。翠総合病院でもシュクレの商品を販売するようになったのは京子さんの働きかけがあったからに他ならないのだが、まさか翠家の方だとは全く把握していなかった。
ここで姉さんと視線が交錯した。姉さんも京子さんとは幾度と面識がある。口をパクパクさせているのを見る限り相当驚愕しているのは間違いない。
「ね、ねぇ……私が佑太さんの子ども産んだら……このシュクレは安泰って事、だよね……?」