身代わり花嫁は無愛想なエリート外科医(超甘党)からの極甘溺愛を刻まれる
「美咲、どうするんだ。結婚したいのか?」

 姉さんの瞳は分かりやすい程に泳いでいる。むくんだ白い両手を開いては握りしめるのを繰り返して、落ち着きのない様子が見て取れた。
 こういう時なんて声を掛けてあげたら良いのだろうか? 必死に思考回路を巡らせてもベストな言葉が見当たらない。

「結婚自体はしたいよ。でも……」

 やはり結婚願望はあったのか。私がごくりと唾を飲み込んだのと、姉さんが言いにくいんだけど。と眉を八の字に下げて切り出したのがほぼ同時だった。

「私、他に好きな人がいるの。だから……」
「だ、だから?」
「詩織、私の代わりにお見合い受けてくれないかな?」
「か、代わり?!」



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