身代わり花嫁は無愛想なエリート外科医(超甘党)からの極甘溺愛を刻まれる
私で良かった? 佑太さんの言っている言葉がうまく呑み込めない。
「私は姉の代わりですよ? 私でよかったんですか? だって姉・美咲が本来は……」
「ああ。実は俺は……君の事がずっと好きだった」
「え」
突然の告白に私の頭は完全にフリーズした。思考回路がシャットアウトされて、何にも文字が出てこない。
「す、好きって? この私が?」
絞り出した言葉と共に、これは何かの間違いだろうと現実を否定する。あの華麗なる翠一族の御曹司が、ただの一般ピープルである私を好きだなんて格が違い過ぎてあり得ない。
それにスタッフと客なだけの立場だし、そんな所から恋に発展するなんて現実離れしすぎている。
「そうだ」
だが、佑太さんの目は全くぶれる事無く私を捉えている。
「いや、その……何かの間違いじゃ」
「そんな事はない。俺はいつも明るく接客してくれる君に惹かれたんだ」
「え……? そんな人、いくらでもいるじゃないですか」
明るい接客対応なスタッフなんてどこにでもいるし、むしろ接客業に求められる必要最低限ではないだろうか。
「どうして、私なんかが」
「君だからだ。俺は甘いものが好きなのは知ってると思う」
勿論だ。いつもシュークリームとケーキを選んで買う位なのだから、好きなのは十分伝わっている。
「俺は……小さい時から甘いものが大好きだった。誕生日だけでなく、クリスマスやお正月、端午の節句やお盆なんかもよくホールケーキを買ってもらって食べていた」
「お好きなんですね、ケーキ」
「でも小学校高学年の頃に、同級生からシュークリームとかケーキが好きなんて女子みたいでダサいと言われたんだ。それが傷になった」
「そうだったのですか……」
人目を気にしてかっこつけたくなる年頃だ。そういう可愛らしくて甘ったるいものは、何だか女子っぽいから嫌だと見下す男子は自分の学校にもいたのを思い出す。
繊細な頃だ。当時受けた傷は大人になってもその身を蝕み続けていたのか。そう考えると気の毒だなと思ってしまう。
「あれから俺は隠れて嗜むようになった。だが、シュクレに来た時に君はまっすぐにおすすめのケーキを選んでくれた。覚えているか?」
「あ……」
当時の記憶はちゃんとある。
初めて佑太さんを見た時、黒ずくめのジャージに黒いマスクをつけた彼はあれこれ棚を見つめては品定めしていた。
「私は姉の代わりですよ? 私でよかったんですか? だって姉・美咲が本来は……」
「ああ。実は俺は……君の事がずっと好きだった」
「え」
突然の告白に私の頭は完全にフリーズした。思考回路がシャットアウトされて、何にも文字が出てこない。
「す、好きって? この私が?」
絞り出した言葉と共に、これは何かの間違いだろうと現実を否定する。あの華麗なる翠一族の御曹司が、ただの一般ピープルである私を好きだなんて格が違い過ぎてあり得ない。
それにスタッフと客なだけの立場だし、そんな所から恋に発展するなんて現実離れしすぎている。
「そうだ」
だが、佑太さんの目は全くぶれる事無く私を捉えている。
「いや、その……何かの間違いじゃ」
「そんな事はない。俺はいつも明るく接客してくれる君に惹かれたんだ」
「え……? そんな人、いくらでもいるじゃないですか」
明るい接客対応なスタッフなんてどこにでもいるし、むしろ接客業に求められる必要最低限ではないだろうか。
「どうして、私なんかが」
「君だからだ。俺は甘いものが好きなのは知ってると思う」
勿論だ。いつもシュークリームとケーキを選んで買う位なのだから、好きなのは十分伝わっている。
「俺は……小さい時から甘いものが大好きだった。誕生日だけでなく、クリスマスやお正月、端午の節句やお盆なんかもよくホールケーキを買ってもらって食べていた」
「お好きなんですね、ケーキ」
「でも小学校高学年の頃に、同級生からシュークリームとかケーキが好きなんて女子みたいでダサいと言われたんだ。それが傷になった」
「そうだったのですか……」
人目を気にしてかっこつけたくなる年頃だ。そういう可愛らしくて甘ったるいものは、何だか女子っぽいから嫌だと見下す男子は自分の学校にもいたのを思い出す。
繊細な頃だ。当時受けた傷は大人になってもその身を蝕み続けていたのか。そう考えると気の毒だなと思ってしまう。
「あれから俺は隠れて嗜むようになった。だが、シュクレに来た時に君はまっすぐにおすすめのケーキを選んでくれた。覚えているか?」
「あ……」
当時の記憶はちゃんとある。
初めて佑太さんを見た時、黒ずくめのジャージに黒いマスクをつけた彼はあれこれ棚を見つめては品定めしていた。