身代わり花嫁は無愛想なエリート外科医(超甘党)からの極甘溺愛を刻まれる
それに近くにいた別の客からの目線を気にしていたのか、あちこち首を振っては落ち着きのない様子を見せていたので、私が声を掛けてみたんだっけ。
――え、あ……初めてなので。おすすめの商品、あります?
冷たさと怖さがにじみ出たような声だった。シュークリームを勧めてみた結果、佑太さんはカスタードクリームとWクリームどっちも2つずつ購入してくれた。更にいちごのショートケーキとガトーショコラも買ってくれて、私は嬉しさを抑えきれないまま商品を白い紙製のケースに収めていたはず。
――あの、買い過ぎって思わないんすか? いきなりこんなに買って、びっくりしないのかって思って
ああ、あの時佑太さんが遠慮がちに吐き出したこの言葉は、彼が過去に負った傷から生まれた言葉だったのか。と今になってようやく理解できた。
私としては商品を買ってくれるのはとても嬉しいし、買い過ぎだなんてこれまで一切思った事がない。好きなだけ買って楽しんでくれたらとっても嬉しいし、商売冥利に尽きる的な言葉を伝えると、佑太さんは小さな声でありがとうございます。とだけ返してくれたのだった。
「思い出しました。あの時の事……」
「そう。詩織さんがああやって肯定的に話してくれてから、俺はとっても心が軽くなったんだ」
「佑太さん……」
「身代わりとか関係なく、君を愛する。だから俺と結婚してほしい。君がいいんだ」
「もし子供が生まれたらその時はどちらを選んでも構わない」と続ける佑太さんを見てこれは子供目当ての結婚だと言うのを忘れてはいけないと浮つきかけている自分を戒めた。ちょうど私は結婚生活を続けるのは無理な考えを持っているし、シュクレの未来を考えても断る理由はない。
あと、佑太さんが本当に私を愛しているのなら、冷遇されたりする可能性はないと信じたい。
よし、覚悟を決めよう。店の為にも。
「佑太さん。私で良ければよろしくお願いいたします」
「あ……ありがとう、詩織……!」
一瞬だけ佑太さんの顔がぱっと晴れやかになる。そんなに嬉しかったのだろうかと感じると、何やら胸の奥がぐらついたような感覚がした。
――え、あ……初めてなので。おすすめの商品、あります?
冷たさと怖さがにじみ出たような声だった。シュークリームを勧めてみた結果、佑太さんはカスタードクリームとWクリームどっちも2つずつ購入してくれた。更にいちごのショートケーキとガトーショコラも買ってくれて、私は嬉しさを抑えきれないまま商品を白い紙製のケースに収めていたはず。
――あの、買い過ぎって思わないんすか? いきなりこんなに買って、びっくりしないのかって思って
ああ、あの時佑太さんが遠慮がちに吐き出したこの言葉は、彼が過去に負った傷から生まれた言葉だったのか。と今になってようやく理解できた。
私としては商品を買ってくれるのはとても嬉しいし、買い過ぎだなんてこれまで一切思った事がない。好きなだけ買って楽しんでくれたらとっても嬉しいし、商売冥利に尽きる的な言葉を伝えると、佑太さんは小さな声でありがとうございます。とだけ返してくれたのだった。
「思い出しました。あの時の事……」
「そう。詩織さんがああやって肯定的に話してくれてから、俺はとっても心が軽くなったんだ」
「佑太さん……」
「身代わりとか関係なく、君を愛する。だから俺と結婚してほしい。君がいいんだ」
「もし子供が生まれたらその時はどちらを選んでも構わない」と続ける佑太さんを見てこれは子供目当ての結婚だと言うのを忘れてはいけないと浮つきかけている自分を戒めた。ちょうど私は結婚生活を続けるのは無理な考えを持っているし、シュクレの未来を考えても断る理由はない。
あと、佑太さんが本当に私を愛しているのなら、冷遇されたりする可能性はないと信じたい。
よし、覚悟を決めよう。店の為にも。
「佑太さん。私で良ければよろしくお願いいたします」
「あ……ありがとう、詩織……!」
一瞬だけ佑太さんの顔がぱっと晴れやかになる。そんなに嬉しかったのだろうかと感じると、何やら胸の奥がぐらついたような感覚がした。