身代わり花嫁は無愛想なエリート外科医(超甘党)からの極甘溺愛を刻まれる
「とりあえずコンビニの新作スイーツから話しますか! 何か気になるものでもある?」

 今、主要なコンビニはどこも、ブルーベリーやいちごなどのベリー系の果実をメインにしたスイーツやパンのフェアをやっているようだ。
 赤いいちごに青紫色のブルーベリーは見ていてとってもカラフルで、可愛らしい。

「どれも気になるな……」
「佑太さんはブルーベリーといちごならどっちが好き?」
「いちご」

 はっきりと言い切ったあたり、ブルーベリーはあんまり好きではないのだろうと予感したので、試しに聞いてみた。

「嫌いではない。だが小学校の時に嫌な思い出があってな。プルーンって知ってる?」

 給食でよく出ていたやつだ。私も当然知っている。

「干したものだった?」
「そう! あれが美味しくなかったんだ。でも担任の先生は好き嫌いを許さない人だったから、食べ終わるまで何にもできない。皆が掃除をはじめて埃が立つ中をえずきながらなんとか食べ終わった時は本当に吐きそうだったんだ……!」

 スイーツ系以外で早口になる佑太さんを見たのは初めてだ。眉間にしわを寄せている辺り、よほど恨みが募っているのが理解できる。
 私もプルーンはあまり得意ではなかったので、佑太さんには同感しかない。



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