極甘CEOと交際0日の仮初結婚 ~一途な彼の、初恋妻になりました~

 白い眩さで、目を覚ました。

 上体を起こせば、すべらかな肌触りの寝具が肩から落ちる。朝の光と、朧げで不明瞭な影の世界で、千秋くんは穏やかに眠っている。

 ひとつの瞬きののちに、千秋くんから眼差しを外した。そうしてベッドから立ち上がって、ソファに置いてあった私の服に着替える。

 お姫様みたいな時間は終わり。

 着古したセーターにくたびれたジャンパー、黒いチノパンとスニーカー。
 元通りの私になって、荷物を持って部屋を出た。

 ――パタン、とオートロックの扉が閉まる。

 何もかもがきらめく夜に、千秋くんに愛されて幸せだった。

 だけど、一途に愛を信じるには、何もかもを失いすぎた。
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