スケッチブック
第七章/作楪色
ー夜・配信ー
📻 作楪
「今日のちょこっといいお話!いくね~」
軽い雑談の流れで、
作楪は、
いつもより少しだけ声を落とした。
「“にじみ色”が出てる人、多い」
コメントが流れる。
「これね、
誰かが割り込んだとか、
奪われたとか、
そういう意味じゃない」
一拍、間。
「ただ、
本当の気持ちを言葉にしないまま、
優しさだけを重ねると、
色は、勝手に混ざる」
芽衣子は、
イヤホンを握りしめる。
雪も、
同じ声を、どこかで聴いている。
「にじんだ色は、
もう元には戻らない」
作楪は、
静かに続けた。
「だからね、
人生の大先輩が言うなら——
“今、黙ってる人ほど、
一番、後悔する”」
その夜、
二人は、
同じ言葉を聴きながら、
何も言わなかった。
📻 作楪
「今日のちょこっといいお話!いくね~」
軽い雑談の流れで、
作楪は、
いつもより少しだけ声を落とした。
「“にじみ色”が出てる人、多い」
コメントが流れる。
「これね、
誰かが割り込んだとか、
奪われたとか、
そういう意味じゃない」
一拍、間。
「ただ、
本当の気持ちを言葉にしないまま、
優しさだけを重ねると、
色は、勝手に混ざる」
芽衣子は、
イヤホンを握りしめる。
雪も、
同じ声を、どこかで聴いている。
「にじんだ色は、
もう元には戻らない」
作楪は、
静かに続けた。
「だからね、
人生の大先輩が言うなら——
“今、黙ってる人ほど、
一番、後悔する”」
その夜、
二人は、
同じ言葉を聴きながら、
何も言わなかった。