総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ
「だ、だって……」
血を吸われたせい、って言いたいのに、言葉にならない。
それに…
「こ、この体勢…恥ずかしい……っ」
すごく密着してるし、
それよりも、なんか、これじゃまるで……
「今からもっと恥ずかしいことするのに?」
………っ!
や、やっぱり…そういうこと…だよね………!?
期待と不安と、逃げたい気持ちと──それ全部が混ざって、心臓の鼓動だけがやけに大きく響いていた。
「嫌だったら、ちゃんと言ってね。」
親指で唇をなぞられて、そっとなぞられるだけなのに、全身が敏感になっているのが分かる。
こくりと頷くと、
次の瞬間、叶兎くんの手が後頭部に回された。
そして、逃げ場を塞ぐみたいに
唇が、重なった。
一瞬じゃない。
離れる気のない、深いキス。