総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ




「……っ」


舌が触れて、熱が流れ込んでくる。


吸血の直後だからか更に感覚が過敏で、ただ触れられるだけで頭が真っ白になる。


息を吸う間も与えられず、角度を変えながら何度も唇を重ねられる。

優しいのに、どこか必死で。


抑えていたものが滲み出てしまっているみたいだった。



「……ん、っ……」



抑えようとしても、声が喉の奥から零れ落ちてしまう。


叶兎くんの呼吸も、明らかに乱れていた。


唇が離れるたび、熱を帯びた息が頬にかかる。



「かなとくん……っ、も、息が……」



息が上がって、言葉が途切れ途切れになる。


それでも、叶兎くんはまた唇を塞いでくる。


さっきより、少し乱暴で、でもちゃんと優しくて。



布の上から、指先がなぞるだけなのに、体がびくっと跳ねた。

撫でるように、探るように、ゆっくりと。



< 21 / 40 >

この作品をシェア

pagetop