総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ
そのまま服の下に手が差し込まれて、背中をなぞられる。
ぞくり、と背筋が震えた次の瞬間。
プチ、と小さな音がして、ホックが外された。
叶兎くんの唇が、首元から鎖骨へ、胸元へと…ゆっくり落ちていって。
触れられるたび、熱が溜まっていくのが分かる。
「……胡桃」
低く、掠れた声。
「……怖い?」
頭がぼうっとして、視界が滲む。
息が苦しくて唇が熱くて…何が何だか分からない。
「こ、怖いっていうか……」
声が震える。
「…………ドキドキ、して…も、むり…っ」
自分でも、何を言っているのか分からなかった。
ただ、いっぱいいっぱいで。
顔が熱くて、恥ずかしくて、どうしていいか分からなくて。
嫌なわけじゃないし、触れてほしくないわけでもない。
…私だって、本当は叶兎くんに沢山触れてほしいのに。
なのに、心臓だけが先に限界を迎えていた。