総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ
「おにいちゃんは、おねえちゃんのこと、すきなの?」
え。
幼いからこその直球すぎる質問に、息が止まった。
どう反応すればいいのかわからず固まっている私の横で、叶兎くんは自然にしゃがみ込む。
目線をその子と同じ高さに合わせて、にこっと微笑んだ。
「おにいちゃんはねー、おねえちゃんのことが好きだよ」
穏やかで、優しい声。
そして迷いなく、即答した。
「だいすき」
そう言ってちらっと、私に目線を送ってくる。
……さらっと。
本当に、当たり前みたいに。
一気に、顔が熱くなる。
な、なに……。
どうしてこんなとこで普通に言えるの……!?
動揺する私の隣で、私以上に動揺が表に出ている店主さんが吹き出した。
「あんた、いい男に成長しすぎじゃない!?」
「事実言っただけですよ」
叶兎くんはあっさり返して立ち上がると、そのまま、今度は私の方を見下ろしてにこっと笑った。
…ず、ずるい。