総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ
「じゃあ、おねえちゃんは?」
そして今度は、私に向けられる視線。
純粋すぎる、キラキラとした眼差しに、逃げ場がない。
「……す、すき、です……」
小さく絞り出すみたいに答えると。
その子は一瞬きょとんとしてから、ぱっと満面の笑顔になった。
「やっぱりー!」
そして、満足そうに頷く。
……なに、この空間。
隣を見ると、叶兎くんがなんだかすごく満足そうにニヤニヤしている。
「じゃあ、なかよしだね!」
……もはや一周回って、小さい子の純粋さって恐ろしい。
「そうだね」
叶兎くんがそう言ってその子の頭を撫でた。
「もう、いきなりごめんなさいねぇ、うちの子が。」
店主さんは少し申し訳なさそうに言ったけど、どこか嬉しそうで。
「……でも、叶兎くんが幸せそうで安心したわ」
何気ない一言なのに、胸に響いた。
…周りから見ても、私達幸せそうに、見えるんだ。
それが、思っていた以上に嬉しかった。