総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅱ
「どこまでいったのっ?」
「っ——!!?」
思わず、手に持っていたマグカップを落としそうになった。
「ちょ、ちょっと華恋さん……!」
「あはは、ごめんごめん。でも気になっちゃって。」
いや、気になりすぎです……!
だ、だからその……親って、そんな、身内の恋愛事情知りたいものなんですか…!?
私の常識が音を立てて崩れていく中、華恋さんはむしろ身を乗り出してくる。
「だって、あの叶兎よ?あの子がここまで誰かに夢中なの、初めてなんだから」
夢中。
その言葉だけで、顔に一気に熱が集まる。
何ですか、これ、なんの罰ゲームですか…!
「べ、別に……その……ふつう、です……!、」
「ふつうねえ」
華恋さんは意味ありげに笑って、私の顔を覗き込んだ。
「…はあ、ホントかわいい〜っ!」
そして突然の褒め殺し。
「ウチの娘にしたい。あ、でも叶兎と結婚したら実質娘になるのよねっ」
華恋さん、さらっとすごいこと言ってくる。
思考が完全に停止する。
もう限界だった。
両手で顔を覆うと、華恋さんは楽しそうに目を細める。