箱入り令嬢ですが恋がしたいのです〜選ばれなかった御曹司に溺愛されて結婚します〜
幼い頃から何不自由なく育てられて、たくさんの愛情を注がれてきた。その集大成のような一日だと、朝から胸がいっぱいで落ち着かなかった。
支度部屋でドレスに袖を通し、鏡に映る自分を見た瞬間、現実味のなかった結婚という言葉がやっと輪郭を持った。
――私、本当に結婚するんだ。
ウェディングドレスはママの夢でもあった。何度も何度も迷って選んだ一着。レースが重なった裾も、繊細な刺繍も、すべてが大切に育ててもらった時間そのもののようで、胸がじんわり熱くなる。
挙式は穏やかで、滞りなく進んだ。
バージンロードを歩くとき、パパの腕は思ったよりも頼もしくて、それでいて少しだけ震えていた。私よりもずっと泣きそうな顔をしているのがわかって、胸の奥がきゅっと締めつけられる。
誓いの言葉を交わし、指輪を交換する。
柊也さんの指先が触れた瞬間、胸の奥が静かに波打った。視線を向けると、いつもより少しだけ緊張した表情で、それでも優しく微笑んでくれる。
――この人と、夫婦になる。
当たり前の事実なのに、その実感はまだ遠くて、夢の中にいるみたいだった。
披露宴では、家族や関係者に囲まれて、たくさんの祝福を受けた。
お色直しは二度。ママの希望通り、カラードレスも着た。正直、そこまでこだわりはなかったけれど、鏡越しにママの目が潤んでいるのを見たら、すべてが愛おしく思えてしまう。
そして最後は、白無垢。
柊也さんも和装に身を包んで並んでくれて、その姿を見た瞬間、胸がいっぱいになった。思っていた以上に似合っていて、背筋がすっと伸びた姿は凛としていて……言葉にならないくらい、かっこいい。
――和装、見たいって言ってよかった!
そう思えたことが、何より嬉しくて。我儘をこぼせて受け止めてくれたこと、そんな幸せなことが当たり前にあるのだと思うとそれだけでまた胸がいっぱいだ。
式は終始和やかで、幸せに満ちている。誰もが笑っていて、祝ってくれる。両親も柊也さんのご家族も嬉しそうに見える。その笑顔に囲まれながら夢のような結婚式は終わっていった。
支度部屋でドレスに袖を通し、鏡に映る自分を見た瞬間、現実味のなかった結婚という言葉がやっと輪郭を持った。
――私、本当に結婚するんだ。
ウェディングドレスはママの夢でもあった。何度も何度も迷って選んだ一着。レースが重なった裾も、繊細な刺繍も、すべてが大切に育ててもらった時間そのもののようで、胸がじんわり熱くなる。
挙式は穏やかで、滞りなく進んだ。
バージンロードを歩くとき、パパの腕は思ったよりも頼もしくて、それでいて少しだけ震えていた。私よりもずっと泣きそうな顔をしているのがわかって、胸の奥がきゅっと締めつけられる。
誓いの言葉を交わし、指輪を交換する。
柊也さんの指先が触れた瞬間、胸の奥が静かに波打った。視線を向けると、いつもより少しだけ緊張した表情で、それでも優しく微笑んでくれる。
――この人と、夫婦になる。
当たり前の事実なのに、その実感はまだ遠くて、夢の中にいるみたいだった。
披露宴では、家族や関係者に囲まれて、たくさんの祝福を受けた。
お色直しは二度。ママの希望通り、カラードレスも着た。正直、そこまでこだわりはなかったけれど、鏡越しにママの目が潤んでいるのを見たら、すべてが愛おしく思えてしまう。
そして最後は、白無垢。
柊也さんも和装に身を包んで並んでくれて、その姿を見た瞬間、胸がいっぱいになった。思っていた以上に似合っていて、背筋がすっと伸びた姿は凛としていて……言葉にならないくらい、かっこいい。
――和装、見たいって言ってよかった!
そう思えたことが、何より嬉しくて。我儘をこぼせて受け止めてくれたこと、そんな幸せなことが当たり前にあるのだと思うとそれだけでまた胸がいっぱいだ。
式は終始和やかで、幸せに満ちている。誰もが笑っていて、祝ってくれる。両親も柊也さんのご家族も嬉しそうに見える。その笑顔に囲まれながら夢のような結婚式は終わっていった。