傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
「…ま、待ってくれ、結弦くん。“仕事”というのは――」
「ナトリホールディングスは、今後一切富士川電機とはお取引いたしません」
その言葉に、お父さんと由美さんはこれでもかというほどに口を大きく開ける。
興味なさそうに聞いていた愛理さんも事の重大さを理解したのか、ものすごい形相で名取くんに瞬時目を向ける。
「そんな…!」
大口顧客のナトリホールディングスがあってこそ、今の富士川電機が成り立っているようなもの。
そのナトリホールディングスから切られるということは、富士川電機にとっては倒産の危機。
由美さんの父親から引き継いだ富士川電機をお父さんが潰すことになる。
そうなれば、当然今のような暮らしもできない。
「結弦…さん。なにかの冗談よね…?」
「いえ、本気です」
由美さんに冷たく言い放つ名取くん。
「…ちょ、ちょっと結弦さん!そんなのあんまりだわ!」
「あなた方が澪にしてきた行いのほうがあんまりです」
名取くんの鋭い視線に、愛理さんは口をつぐむ。
「結弦くん!考え直してくれ…!…いや、考え直してください!このとおりです…!!」
お父さんは床に正座したかと思ったら、頭を下げて土下座した。
「ナトリホールディングスは、今後一切富士川電機とはお取引いたしません」
その言葉に、お父さんと由美さんはこれでもかというほどに口を大きく開ける。
興味なさそうに聞いていた愛理さんも事の重大さを理解したのか、ものすごい形相で名取くんに瞬時目を向ける。
「そんな…!」
大口顧客のナトリホールディングスがあってこそ、今の富士川電機が成り立っているようなもの。
そのナトリホールディングスから切られるということは、富士川電機にとっては倒産の危機。
由美さんの父親から引き継いだ富士川電機をお父さんが潰すことになる。
そうなれば、当然今のような暮らしもできない。
「結弦…さん。なにかの冗談よね…?」
「いえ、本気です」
由美さんに冷たく言い放つ名取くん。
「…ちょ、ちょっと結弦さん!そんなのあんまりだわ!」
「あなた方が澪にしてきた行いのほうがあんまりです」
名取くんの鋭い視線に、愛理さんは口をつぐむ。
「結弦くん!考え直してくれ…!…いや、考え直してください!このとおりです…!!」
お父さんは床に正座したかと思ったら、頭を下げて土下座した。