傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
「…ほらね!結弦さんならどうにかしてくれると思った〜」
「そうよね。なにも、私たちが頭を下げなくたってよかったのに」
愛理さんと由美さんは、その脇でぶつぶつと小言をもらしている。
「ただし、それには条件があります」
「…条件?」
神妙な面持ちで聞き返すお父さん。
そんなお父さんに、名取くんはやさしく微笑む。
「はい。富士川社長…あなたが社長職を辞任し、今後会社の経営には一切関わらないこと。この条件を呑んでくださるなら、取引は継続しましょう」
「…なっ」
名取くんから突きつけられたとんでもない条件に、お父さんは開いた口が塞がらなかった。
「まっ…待ってちょうだい、結弦さん!富士川電機は、私の祖父の代から続く大事な会社…!それを…他人に譲れと!?」
「そのとおりです。しかし、条件を呑んでいただけなければ、その大事な会社ごとなくなります。そうなれば、あなたたちは会社を潰した愚か者として富士川家の親族から一生責められ続けることになるでしょうね」
名取くんの話に、由美さんはごくりとつばを飲む。
「…あたしは絶対にイヤよ!もしパパが社長じゃなくなったら…」
「そうよね。なにも、私たちが頭を下げなくたってよかったのに」
愛理さんと由美さんは、その脇でぶつぶつと小言をもらしている。
「ただし、それには条件があります」
「…条件?」
神妙な面持ちで聞き返すお父さん。
そんなお父さんに、名取くんはやさしく微笑む。
「はい。富士川社長…あなたが社長職を辞任し、今後会社の経営には一切関わらないこと。この条件を呑んでくださるなら、取引は継続しましょう」
「…なっ」
名取くんから突きつけられたとんでもない条件に、お父さんは開いた口が塞がらなかった。
「まっ…待ってちょうだい、結弦さん!富士川電機は、私の祖父の代から続く大事な会社…!それを…他人に譲れと!?」
「そのとおりです。しかし、条件を呑んでいただけなければ、その大事な会社ごとなくなります。そうなれば、あなたたちは会社を潰した愚か者として富士川家の親族から一生責められ続けることになるでしょうね」
名取くんの話に、由美さんはごくりとつばを飲む。
「…あたしは絶対にイヤよ!もしパパが社長じゃなくなったら…」