傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
噂では、お父さんたちは家と土地を売却。

愛理さんをなんとか音大へ通わせながら、賃貸マンションで暮らしていると聞いた。


きっともう会うこともないだろう。


わたしはというと、名取くんの家族から快く迎えられ、家族という温かみに日々幸せを噛みしめている。


* * *


そして、いよいよそのときが訪れる――。


分娩室に響く力強い産声。


この日、わたしは元気な男の子を出産した。


「澪、…ありがとう!それにお疲れさま」

「…お礼を言うのは、わたしのほうだよ。結弦がわたしをあの家から救い出してくれたおかげで、こうして無事にこの子を産むことができたから。…本当にありがとう」


わたしたちは、額を突き合わせて微笑んだ。



――わたしは、ずっとひとりだった。


だけど、あの日結弦と再会して――。

運命の歯車を狂わせながらも赤い糸をたどり、奇跡的にこの子を授かった。


もうわたしはひとりなんかじゃない。


これから家族3人で歩むわたしの人生は、眩しいくらいに光り輝いている。



Fin.
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