傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
そして、手配した車に乗ってパーティー会場であるホテルに到着した。
名取くんに会ったらどうしようと不安に思っていたけど、会場に入ってすぐにそんな考えは無用だったと思わされる。
なぜなら、会場内には驚くほど多くの招待客の姿があった。
家族連れということもあり、何百人と集まっている。
いくら名取くんが挨拶してまわるとはいえ、こんなに大勢の中からわたしひとりに気づくはずもない。
わたしの考えすぎだった。
安心したような…。
…でも、なぜか少しだけ寂しいような。
そんな複雑な心境だった。
〈本日はお忙しい中お集まりいただきまして――〉
いよいよ定刻。
まずはナトリホールディングス社長の挨拶があり、――そして。
〈ここで、みなさまにご紹介いたします。我が名取グループ次期後継者である、息子の結弦です〉
会場からの大きな拍手に包まれながら壇上に上がったのは、ライトグレーのスーツがよく似合うひとりの男性。
モデル顔負けの脚長の9頭身。
黒に近いダークブラウンの髪色に、流れるような爽やかな短髪。
切れ長の目に高い鼻、非の打ち所のない整った顔。
暗がりだった橋の上で見たときよりも、髪型や雰囲気でさらに大人っぽく感じる彼は、紛れもなくわたしの昔の恋人である名取くん。
名取くんに会ったらどうしようと不安に思っていたけど、会場に入ってすぐにそんな考えは無用だったと思わされる。
なぜなら、会場内には驚くほど多くの招待客の姿があった。
家族連れということもあり、何百人と集まっている。
いくら名取くんが挨拶してまわるとはいえ、こんなに大勢の中からわたしひとりに気づくはずもない。
わたしの考えすぎだった。
安心したような…。
…でも、なぜか少しだけ寂しいような。
そんな複雑な心境だった。
〈本日はお忙しい中お集まりいただきまして――〉
いよいよ定刻。
まずはナトリホールディングス社長の挨拶があり、――そして。
〈ここで、みなさまにご紹介いたします。我が名取グループ次期後継者である、息子の結弦です〉
会場からの大きな拍手に包まれながら壇上に上がったのは、ライトグレーのスーツがよく似合うひとりの男性。
モデル顔負けの脚長の9頭身。
黒に近いダークブラウンの髪色に、流れるような爽やかな短髪。
切れ長の目に高い鼻、非の打ち所のない整った顔。
暗がりだった橋の上で見たときよりも、髪型や雰囲気でさらに大人っぽく感じる彼は、紛れもなくわたしの昔の恋人である名取くん。