傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
快くパーティーに誘われて…おかしいと思った。
ふたりの狙いは、大勢の前でわたしに恥をかかせること。
お父さんは、自分には関係ないと早々にこの場から離れ、もうひとりの社長さまもなるべくわたしを視界に入れないようにして人混みの中に消えていった。
そんな中、唯一わたしのそばに寄り添ってきたのは田沼さんだった。
「澪さん、大丈夫ですか」
田沼さんはそう気遣ってくれるけれど、向けられる視線に違和感を覚えた。
明らかに、嫌らしくわたしのはだけそうになっている胸元を見ている。
…もういやだ。
今すぐここから立ち去りたい…。
けれど、周りからの好奇な目にさらされ、田沼さんの不自然な距離感に恐怖を感じ、わたしは足に力が入らなかった。
やっぱり…こなければよかった。
…もう消えてしまいたい。
そう思っていた、――そのとき。
わたしの肩を包み込むように、なにかが被せられる。
見ると、それはライトグレーのジャケット。
この色のスーツは――。
「彼女は見世物ではありません」
周りにいた招待客たちに怒鳴る声に驚いて振り返ると、それはジャケットを脱いだ名取くんだった。
ふたりの狙いは、大勢の前でわたしに恥をかかせること。
お父さんは、自分には関係ないと早々にこの場から離れ、もうひとりの社長さまもなるべくわたしを視界に入れないようにして人混みの中に消えていった。
そんな中、唯一わたしのそばに寄り添ってきたのは田沼さんだった。
「澪さん、大丈夫ですか」
田沼さんはそう気遣ってくれるけれど、向けられる視線に違和感を覚えた。
明らかに、嫌らしくわたしのはだけそうになっている胸元を見ている。
…もういやだ。
今すぐここから立ち去りたい…。
けれど、周りからの好奇な目にさらされ、田沼さんの不自然な距離感に恐怖を感じ、わたしは足に力が入らなかった。
やっぱり…こなければよかった。
…もう消えてしまいたい。
そう思っていた、――そのとき。
わたしの肩を包み込むように、なにかが被せられる。
見ると、それはライトグレーのジャケット。
この色のスーツは――。
「彼女は見世物ではありません」
周りにいた招待客たちに怒鳴る声に驚いて振り返ると、それはジャケットを脱いだ名取くんだった。