傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
――だけど、だめ。


「…なに言ってるの。名取くんはわたしとは住んでる世界が違うんだから、酔った勢いでこんなこと――」

「俺、自分で言ってることがわからなくなるほど酔ってないよ。…これは、紛れもなく俺の本当の気持ち」


その言葉に、わたしの胸がトクンと鳴る。


「も…もうっ、からかわないで。名取くん、パーティーで疲れてるよね。わたしは、これで――」

「…澪!」


足早に部屋を去ろうとしたわたしを名取くんが捕まえる。

そして、荒々しくわたしの唇を奪った。


こんなこといけないのに、激しくも甘いキスはとても気持ちがよくて頭の中がクラクラする。


名取くんはわたしをベッドの上に押し倒すと上から覆い被さり、額や頬や首筋にまでいくもキスを落とす。


「まっ…て、名取くん…。どうして、こんなことっ…」

「そんなの決まってるだろ。澪のことが好きだからだよ」


その瞬間、わたしの全身に甘い疼きが走る。


わたしのことが…、――好き?


「…そんなはずないよ。名取くんだって、この8年でいろんな人と付き合ったでしょ…?」

「まあ…。でも、どの人とも長くは続かなかった。だれと付き合っても、俺の一番は澪だって気づかされた」
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