傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
「いいの。わたしも名取くんを感じたい」

「わかった。もう止められないから覚悟して」


名取くんは荒い息づかいでささやくと、噛みつくようにわたしの唇を塞いだ。

息もできないくらいの激しいキスに、わたしも必死になって応える。


「…名取くん、名取くんっ…」

「澪…!澪っ…!」


お互いの名前を呼び合い、唇を貪り、絡まるように腕を伸ばして抱きしめる。


「澪、好きだっ…。愛してる」

「わたしも…、愛してる」


名取くんからの愛を全身で受け止め、うわ言のように何度も愛してると伝えた。


わたしたちは時間も忘れて互いを求め合った。

そのたびに、わたしは名取くんからの激しくも甘い刺激に溺れていった。



幸せな日々はあっという間で、名取くんと夫婦になって3週間がたった。

今の暮らしにもようやく慣れてきて、静かだけど幸せな毎日を過ごしている。


この日、わたしは午前中から夕食の仕込み作業をしていた。


というのも、今日は名取くんの誕生日。

いつも以上に料理に気合いが入る。


鯛のアクアパッツァ、牛タンシチュー、カプレーゼ、シーフードパエリアが出来上がり、あとは盛り付けるだけ。
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