13年後に再会した幼馴染と愛され生活始めます。
しかしそんなのも束の間。
乾杯と共に運ばれた料理をどれもおいしくて箸を止められない。
「乾杯にもっと浸ってくれると期待していた」なんて笑う海堂を横目に、目の前に出された料理の数々はどれも美澪の胃袋をガッチリと掴んで離さなかった。
「和食が好きだというイメージが強かったんだ。ここにして正解だった。……けど……、たまにはこっちに向いて欲しいんだけどな」
隣から顔を覗き込まれ、その眸に吸い込まれそうに目を見開く。あまりの破壊力に食事が喉に詰まるかと思った。
「ち……近すぎますよ……」
「美澪の眼中にないのは悲しい」
「おいしくて、つい……」
「美澪は俺の正体が知りたくて来てくれたと思ったんだが」
「そりゃそうです。焦らされたまま終わるのは気持ちが悪いですよ」
「本当に、これだけ一緒にいても分からないんだな」
肩で息を吐いた海堂が眉を下げ、本当に寂しそうな顔になる。
「ブティックで少し思い出しそうになったんです。先生が笑った時に見えた八重歯に既視感を感じました。でも……それ以上は……」
「まあ、それも仕方ない。俺と美澪が再会したのも十年……十三年ぶりになるのか」
「そんなに? 十三年前って言ったら中学生ですよ……あ!!」
中学校と言って思い出した。
卒業と共に突然引っ越してしまった友達が一人いた。
美澪は中学の卒業式の日、風邪を拗らせて出席できなかった。それでその子が引っ越したというのは後々になって友達から聞いたのだ。
「あれ、でも……苗字が……」
乾杯と共に運ばれた料理をどれもおいしくて箸を止められない。
「乾杯にもっと浸ってくれると期待していた」なんて笑う海堂を横目に、目の前に出された料理の数々はどれも美澪の胃袋をガッチリと掴んで離さなかった。
「和食が好きだというイメージが強かったんだ。ここにして正解だった。……けど……、たまにはこっちに向いて欲しいんだけどな」
隣から顔を覗き込まれ、その眸に吸い込まれそうに目を見開く。あまりの破壊力に食事が喉に詰まるかと思った。
「ち……近すぎますよ……」
「美澪の眼中にないのは悲しい」
「おいしくて、つい……」
「美澪は俺の正体が知りたくて来てくれたと思ったんだが」
「そりゃそうです。焦らされたまま終わるのは気持ちが悪いですよ」
「本当に、これだけ一緒にいても分からないんだな」
肩で息を吐いた海堂が眉を下げ、本当に寂しそうな顔になる。
「ブティックで少し思い出しそうになったんです。先生が笑った時に見えた八重歯に既視感を感じました。でも……それ以上は……」
「まあ、それも仕方ない。俺と美澪が再会したのも十年……十三年ぶりになるのか」
「そんなに? 十三年前って言ったら中学生ですよ……あ!!」
中学校と言って思い出した。
卒業と共に突然引っ越してしまった友達が一人いた。
美澪は中学の卒業式の日、風邪を拗らせて出席できなかった。それでその子が引っ越したというのは後々になって友達から聞いたのだ。
「あれ、でも……苗字が……」