丘の上の小さな 美容室
仲直り
その日の夜。
あたしは美織を部屋に連れ帰り、玄関のドアを閉めたと同時に美織にタックルする勢いで押し倒してキスをした。
二人分の体重の衝撃を受け、床がどしんと鳴ったが気にしない。階下の人、ごめんなさい。
美織の唇を舐め、歯茎をなぞり、丁寧にキスをするとお返しとばかりに同じようなキスを返され呼吸を奪われる。美織のキスに、あたしはいつも夢中になる。
美織の手が、あたしの項をなぞり髪に指を絡める。腰に腕を回し、密着すると美織の欲情したものがごり、と太腿に当たって苦笑した。
「美織、あたしのこと重くない?」
美織が好きすぎて、嫉妬して泣いて。
美織はふっと笑うだけ。
「重くないです。深青は俺のことまだ重いですか?」
「まさか。全然軽い」
あたしの言葉に美織は瞠目し焦り出す。
「か、軽い?俺は恵みたいな軽い男じゃありません。浮気もセフレもご法度です」
「そーゆー意味じゃなくて。あたしの愛のほうが重いって話。いつから逆になっちゃったのかしら。ねえ美織。もっと愛してよ」
美織の首筋に吸い付きちゅっと吸い上げると、美織は擽ったそうに目を細める。
起き上がり、足の間にあたしを挟め、おでこをくっつけて蕩けそうなくらいの甘い声であたしを酔わす。
「ああ、深青。可愛い。ずっと俺のそばにいてください」
「勿論よ。愛してるわ」