冷徹CEOと、一夜から始まる溺愛契約

箱を開けると、美しいブレスレットが入っていた。

プラチナのチェーンに、小さなダイヤモンドが散りばめられている。

「わあ、素敵……!」

「今日は、バレンタインだからな。記念に何か贈りたくて」

湊は照れくさそうに視線を逸らした。

「でも、バレンタインは女性が贈る日……」

「それは日本だけだろ? 俺はそういうの、気にしない。ただ、お前に喜んでほしいだけだ」

その言葉に、喉の奥が熱くなる。

「ありがとう、ございます」

「つけてやる」

湊が、ブレスレットを私の手首につけてくれる。

ダイヤが、柔らかく光を反射していた。

「似合ってる」

湊が微笑む。

「お前といると時々、時間が足りないと感じる」

湊が私の手を取る。

「俺は毎日、お前のそばにいたい。ずっと――」

言葉が途切れる。

ずっと? その先は?
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