冷徹CEOと、一夜から始まる溺愛契約

「俺は、お前を世界一美しいと思っている」

湊の瞳が、昼間の店内で見せた時よりもさらに深く、暗い熱を帯びて私を射抜く。

「昼間、店でも言ったはずだ。……あのドレスを着たお前を他の男の目に晒すのが、狂おしいほど嫌だと」

湊の指が、私の頬に触れる。

「自覚はある。俺は、相当に独占欲が強い。……お前を、誰の手も届かない場所に隠してしまいたいほどに」

その切実で、剥き出しの独占欲。

冷徹なCEOではない、一人の男性としての湊の「熱」に触れた瞬間――。

私の心の中で、何かが音を立てて崩れた。

ああ、そうか。やっぱり、私は湊のことが――。

「湊……」

私は自分でも驚くほど自然に、彼の手に自分の手を重ねていた。

「実は、私……薄々、気づいていたんです」

「何に?」

湊の目が、僅かに見開かれる。彼は呼吸さえ忘れたかのように、私の次の言葉を待っている。

「私、湊のことが……」
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