私、王子様に独占されたい。
第四話 最近の日和 菜都side
放課後の教室。
私は日和の隣に座って、机を片付けながら、彼女の様子をそっと観察していた。
……あれ、日和、なんだかいつもと違う。
授業中もぼーっと窓の外を見たり、手元のノートを何度も確認したり。
でも、一番怪しいのは、席替えのときに後ろに座った蓮を見たときの顔だ。
目が泳いで、少し赤くなって……息を止めているみたい。
「ねぇ、日和、どうしたの? なんだかそわそわしてるけど」
日和は顔を上げて、驚いた表情。
「え……? な、なんでもないよ」
その反応だけで、私の中で確信が深まった。
……蓮のこと、意識してるな。
日和は自分で気づいていない。
鈍感なところは昔から知っているけど、それでも顔や仕草に出ちゃうのが可愛い。
「ふふっ、やっぱりね」
私は小さく笑う。
日和に伝えなきゃ、このままだとずっと気づかないままになっちゃう。
「日和、正直に言ってみなよ。蓮のこと、意識してるでしょ?」
日和はきょとんとする。
「え……? えっと……」
顔を真っ赤にして、手で頬を押さえる。
「ほら、見てて。顔が赤くなってる。蓮と話すときの声も少し高くなるし、手も少し震えてる」
日和は小さく口を開いて、言葉に詰まる。
自分でも何を感じているのか、整理がついていないみたいだ。
私は自分の恋愛経験を思い出す。
優陽と付き合い始めたときも、こんな感じだった。
最初は自分でも何を感じているのかわからなかったけど、周りの友達や、何より、日和に背中を押されて、やっと自分の気持ちに気づいた。
「日和、恋って、自分でも気づかないうちに心が動くものだよ。蓮のこと、少し考えるだけで胸がドキドキするでしょう?」
日和は目を丸くして、口をポカンと開ける。
「……胸が……ドキドキする……?」
小さな声だけど、ちゃんと自分で言えた。
「そう、そういう気持ち。蓮のこと、意識してるんだよ」
日和は急に手を握りしめて、視線を床に落とす。
自分でも信じられない気持ちらしい。
「怖がらなくていいよ。恋は自然なことだし、勇気を出すのは少しずつでいい。私も優陽とそうだったんだから」
日和は少し頷く。
表情はまだ不安そうだけど、心の奥で何かが動き始めているのがわかる。
「……月岡君、の、こと、好き、なのかも」
小さな声。
でも、彼女の中で確かに芽生えた恋心を、私はしっかりと感じた。
「そう、それでいいんだよ。日和、これから少しずつ、蓮とちゃんと向き合ってみなよ」
窓から差し込む夕日に照らされて、日和の頬が少し赤く光る。
友達として、親友として、私は静かに微笑んだ。
小さな恋の始まりを見届ける瞬間だった。
私は日和の隣に座って、机を片付けながら、彼女の様子をそっと観察していた。
……あれ、日和、なんだかいつもと違う。
授業中もぼーっと窓の外を見たり、手元のノートを何度も確認したり。
でも、一番怪しいのは、席替えのときに後ろに座った蓮を見たときの顔だ。
目が泳いで、少し赤くなって……息を止めているみたい。
「ねぇ、日和、どうしたの? なんだかそわそわしてるけど」
日和は顔を上げて、驚いた表情。
「え……? な、なんでもないよ」
その反応だけで、私の中で確信が深まった。
……蓮のこと、意識してるな。
日和は自分で気づいていない。
鈍感なところは昔から知っているけど、それでも顔や仕草に出ちゃうのが可愛い。
「ふふっ、やっぱりね」
私は小さく笑う。
日和に伝えなきゃ、このままだとずっと気づかないままになっちゃう。
「日和、正直に言ってみなよ。蓮のこと、意識してるでしょ?」
日和はきょとんとする。
「え……? えっと……」
顔を真っ赤にして、手で頬を押さえる。
「ほら、見てて。顔が赤くなってる。蓮と話すときの声も少し高くなるし、手も少し震えてる」
日和は小さく口を開いて、言葉に詰まる。
自分でも何を感じているのか、整理がついていないみたいだ。
私は自分の恋愛経験を思い出す。
優陽と付き合い始めたときも、こんな感じだった。
最初は自分でも何を感じているのかわからなかったけど、周りの友達や、何より、日和に背中を押されて、やっと自分の気持ちに気づいた。
「日和、恋って、自分でも気づかないうちに心が動くものだよ。蓮のこと、少し考えるだけで胸がドキドキするでしょう?」
日和は目を丸くして、口をポカンと開ける。
「……胸が……ドキドキする……?」
小さな声だけど、ちゃんと自分で言えた。
「そう、そういう気持ち。蓮のこと、意識してるんだよ」
日和は急に手を握りしめて、視線を床に落とす。
自分でも信じられない気持ちらしい。
「怖がらなくていいよ。恋は自然なことだし、勇気を出すのは少しずつでいい。私も優陽とそうだったんだから」
日和は少し頷く。
表情はまだ不安そうだけど、心の奥で何かが動き始めているのがわかる。
「……月岡君、の、こと、好き、なのかも」
小さな声。
でも、彼女の中で確かに芽生えた恋心を、私はしっかりと感じた。
「そう、それでいいんだよ。日和、これから少しずつ、蓮とちゃんと向き合ってみなよ」
窓から差し込む夕日に照らされて、日和の頬が少し赤く光る。
友達として、親友として、私は静かに微笑んだ。
小さな恋の始まりを見届ける瞬間だった。