麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
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「.....しばらく、会いにこないでほしいの。ごめんなさい」
リードネストは、自室の机に突っ伏していた。
愛しいモモネリアにあの衝撃の言葉を放たれて、ニ日。ずっとモモネリアの声が、頭の中でこだましていた。なんとか仕事はこなしているが、心は悲しくて悲しくて、悲鳴を上げている。
何をしていても、頭の中にモモネリアがいて、会いたくてたまらなくなる。触れたくて、声が聞きたくて、モモネリアの笑顔が見たくて。
せめて....と、頭の中でモモネリアをイメージしても、そのモモネリアにあの言葉を何度も繰り返し言われ、生きた心地もしない有様だ。半身を失ったように身体は重く、できれば動きたくない。
食事などで顔を見ることもできるはずなのに、リードネストはわざと時間をずらして、それさえも二日間我慢していた。
もちろん、モモネリアの様子は家令のカーヴィンと侍女のハルカに、逐一報告は上げさせている。どうやら最近は、自室にこもっている時間が長いようだ。
そして、時折リードネストのことを気にして尋ねてくる、とも聞いている。
カーヴィンは、モモネリアが寂しがっている、食事だけでも一緒にとったらどうか、と言ってくるが本当にそうなのだろうか.....。
ただ、自分に会いに来ないか心配で、居場所を確かめているだけなのでは......?
なんとも後ろ向きなことばかり頭に浮かんで、会う勇気が出ない。
「モモネリア.....どうして.....俺のことが嫌になったのか?」
誰からも返事はないとわかっていながら、独り言ちる。机に肘をついて、頭を抱えて大きくため息を吐いた。
あの瞬間に何故なのか尋ねれば良かったものを、リードネストはそうしなかった。理由は明白だ。
モモネリアの口から、拒絶の言葉を聞きたくなかった。
もし、モモネリアから「一緒にいたくない」「顔を見るのが辛い」「嫌いだから」などと言われたら....そう思うと怖くて足がすくんだ。
「....しつこすぎた、だろうか」
モモネリアへの愛しさが溢れて、日に何度も会いに行ったのが重かったのか。それとも、モモネリアが愛らしすぎて、我慢できずに触れすぎただろうか。
やはり、少しは心を開いてくれたと思っていたのは、俺の勘違いだったのかもしれない。モモネリアは、自分勝手に攫ってきた俺を許しはしていないのだろう。
そんな俺が、しつこく会いに行き、聞きたくもない愛の言葉を囁き、自分に触れ、毎日のようにプレゼントを贈ってくる。
モモネリアはどれだけ辛く、重荷だっただろうか。
モモネリアは人間だ。
俺たち獣人の番への執着や、重い愛は理解できないだろう。もしかしたら、怖がらせただろうか。
「.....しばらく、会いにこないでほしいの。ごめんなさい」
リードネストは、自室の机に突っ伏していた。
愛しいモモネリアにあの衝撃の言葉を放たれて、ニ日。ずっとモモネリアの声が、頭の中でこだましていた。なんとか仕事はこなしているが、心は悲しくて悲しくて、悲鳴を上げている。
何をしていても、頭の中にモモネリアがいて、会いたくてたまらなくなる。触れたくて、声が聞きたくて、モモネリアの笑顔が見たくて。
せめて....と、頭の中でモモネリアをイメージしても、そのモモネリアにあの言葉を何度も繰り返し言われ、生きた心地もしない有様だ。半身を失ったように身体は重く、できれば動きたくない。
食事などで顔を見ることもできるはずなのに、リードネストはわざと時間をずらして、それさえも二日間我慢していた。
もちろん、モモネリアの様子は家令のカーヴィンと侍女のハルカに、逐一報告は上げさせている。どうやら最近は、自室にこもっている時間が長いようだ。
そして、時折リードネストのことを気にして尋ねてくる、とも聞いている。
カーヴィンは、モモネリアが寂しがっている、食事だけでも一緒にとったらどうか、と言ってくるが本当にそうなのだろうか.....。
ただ、自分に会いに来ないか心配で、居場所を確かめているだけなのでは......?
なんとも後ろ向きなことばかり頭に浮かんで、会う勇気が出ない。
「モモネリア.....どうして.....俺のことが嫌になったのか?」
誰からも返事はないとわかっていながら、独り言ちる。机に肘をついて、頭を抱えて大きくため息を吐いた。
あの瞬間に何故なのか尋ねれば良かったものを、リードネストはそうしなかった。理由は明白だ。
モモネリアの口から、拒絶の言葉を聞きたくなかった。
もし、モモネリアから「一緒にいたくない」「顔を見るのが辛い」「嫌いだから」などと言われたら....そう思うと怖くて足がすくんだ。
「....しつこすぎた、だろうか」
モモネリアへの愛しさが溢れて、日に何度も会いに行ったのが重かったのか。それとも、モモネリアが愛らしすぎて、我慢できずに触れすぎただろうか。
やはり、少しは心を開いてくれたと思っていたのは、俺の勘違いだったのかもしれない。モモネリアは、自分勝手に攫ってきた俺を許しはしていないのだろう。
そんな俺が、しつこく会いに行き、聞きたくもない愛の言葉を囁き、自分に触れ、毎日のようにプレゼントを贈ってくる。
モモネリアはどれだけ辛く、重荷だっただろうか。
モモネリアは人間だ。
俺たち獣人の番への執着や、重い愛は理解できないだろう。もしかしたら、怖がらせただろうか。