麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
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 モモネリアは、今リードネストの邸の図書室に来ている。

 リードネストの前で大泣きしてから、吹っ切れるものがあって、私は行動的になった。リードネストは基本私に甘々で、何でも私の希望をきいてくれる。

 部屋の外に出たいと言えば、行きたいと言ったところに連れて行ってくれ、好きだと言った果物や食べ物は翌日大量に食卓に並ぶ。

 モモネリアが本が好きだと言えば図書室に案内され、本棚にあるすごい数の本を思いのまま読んでいいと言われ、好みの小説まですぐに取り揃えてくれた。

 そうして、一ヶ月が経とうという今日この頃は、広い邸を自由に歩き回って、自分の時間を過ごしている。

 自由に行き来するようになって感じたのは、リードネストの邸の広さだ。

 私が住んでいた家の何十倍あるの?と思うほど、家も庭もだだっ広い。

 私が最初寝ていた部屋もすごく広くて、家具も装飾も一目で高級なのが伝わってくるものばかりだった。

 今は私が花が好きだと知って、バルコニーから庭の花壇が特別綺麗に見られるお部屋にうつっている。
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