麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜

 ハルカと名乗った侍女は、栗色の柔らかそうな髪の毛を後ろでお団子にし、真っ白なツルツルの肌と大きな可愛らしい垂れ目、チョコレートみたいな美味しそうな瞳の色をした、優しい子だった。

 20歳で、私より少し上なのもありお姉さん的な存在だ。気が回り、とても気さくで、話しやすい。

 手先も器用で、ふわふわで扱いづらいだろう私の髪の毛も、「綺麗なお髪ですね」と褒めながら可愛らしい結い方でアレンジしてくれる。

 友達と呼べる関係の子がいなかった私は、このハルカを姉みたいな、友達みたいな...そんな風に感じて、色々とお喋りも楽しんでいる。
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