フィオナの運命
「父上、彼女はシャーマンの血を引く娘に間違いありません。ですが、せめて喪が明けるまではそっとしておいていただけませんか?」

王宮に戻ると、ルシアスは国王に事情を話した。

「分かった、そうしよう。だが亡くなった祖母は、王家の呪いを解く術を知らなかったんだな。そしてあの娘は、自分がシャーマンの血筋であることすら知らない。呪いを解く術についても、推して知るべしだな」
「はい」

国王は大きくため息をつく。

『生命の巫女』が見つかったという喜びから一転、今の落胆は計り知れなかった。

「バギラをここへ。私の寿命を教えてもらおう」

いよいよ腹を括らなければと、国王は覚悟を決めた。
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