フィオナの運命
やって来たバギラは「真実を述べよ」と言われて、国王に寿命を伝える。
「畏れながら、いばらは陛下の心臓を覆い始めました。あとひと月半といったところでございます」
「そうか……。果たしてそのひと月半でなにができよう?」
バギラはなにも答えない。
それこそが答えだった。
「私はこのまま命が尽きるということだな。ルシアスは? ルシアスだけは、残された時間で必ず呪いを解いてやらねば」
「はい」
今度はルシアスと向き合って水晶に手をかざしたバギラは、驚いたように目を見開く。
「どうした、バギラ。なぜなにも言わぬ?」
「国王陛下、ルシアス王太子殿下のお命が、あと1年に延びております」
「なに? まことか!?」
「はい、いばらが小さくなっている。ですが、なぜなのかは分かりかねます」
「どういうことだ? 以前は私の2か月あとだと言っていたではないか。なぜルシアスの寿命が延びた? ルシアス、心当たりはあるのか?」
ルシアスはハッとする。
(あの時、彼女の祖母から水晶の首飾りを受け取った時だ。握られた手から、力が注ぎ込まれるのを感じた)
そしてそのあと、祖母は息を引き取った。
おそらく、残された寿命を全て自分に注いで……
(なんということだ。俺は彼女から、大切な家族を奪ってしまった。たった一人の、彼女にとって最後の家族を)
ルシアスの胸は張り裂けそうに痛んだ。
「畏れながら、いばらは陛下の心臓を覆い始めました。あとひと月半といったところでございます」
「そうか……。果たしてそのひと月半でなにができよう?」
バギラはなにも答えない。
それこそが答えだった。
「私はこのまま命が尽きるということだな。ルシアスは? ルシアスだけは、残された時間で必ず呪いを解いてやらねば」
「はい」
今度はルシアスと向き合って水晶に手をかざしたバギラは、驚いたように目を見開く。
「どうした、バギラ。なぜなにも言わぬ?」
「国王陛下、ルシアス王太子殿下のお命が、あと1年に延びております」
「なに? まことか!?」
「はい、いばらが小さくなっている。ですが、なぜなのかは分かりかねます」
「どういうことだ? 以前は私の2か月あとだと言っていたではないか。なぜルシアスの寿命が延びた? ルシアス、心当たりはあるのか?」
ルシアスはハッとする。
(あの時、彼女の祖母から水晶の首飾りを受け取った時だ。握られた手から、力が注ぎ込まれるのを感じた)
そしてそのあと、祖母は息を引き取った。
おそらく、残された寿命を全て自分に注いで……
(なんということだ。俺は彼女から、大切な家族を奪ってしまった。たった一人の、彼女にとって最後の家族を)
ルシアスの胸は張り裂けそうに痛んだ。