フィオナの運命
フィオナの決意
「フィオナ?」
次の日。
アーサーに乗って王宮に向かったフィオナは、門扉のそばにいた近衛兵に話してユーリを呼んでもらった。
すぐに駆けつけたユーリは、驚いたようにフィオナに尋ねる。
「どうしたの? なにかあった?」
「ユーリさん、少しお話をさせていただけませんか?」
「ああ、もちろん。どうぞ、入って」
「はい、ありがとうございます」
いつもの客間で向かい合うと、フィオナは真剣にユーリに切り出した。
「ユーリさん。前国王は、預言者の方の水晶がわたくしを映し出したとおっしゃいました。ユーリさんはその方をご存じですか?」
「バギラ様のこと? もちろん知っているよ。この国で一番長老の、神の言葉を伝える預言者なんだ」
「そうなのですね」
「バギラ様がどうかした?」
「はい、あの……。無礼を承知でお願いいたします。わたくしをそのバギラ様に会わせていただけませんか?」
え?とユーリは怪訝な面持ちになる。
「フィオナが、バギラ様に?」
「はい。どうしてもお尋ねしたいことがあるのです。もしお目通り願えなければ、せめて伝言だけでもお伝えいただけませんか?」
「会うのは問題ないと思うけど、一体どんな話がしたいの?」
「教えていただきたいのです。王家の呪いを解く方法を」
ハッとユーリは目を見開いた。
「それは、つまり……。君が?」
「はい。もし本当にわたくしに巫女としての力があるのなら、わたくしはその力の全てを使い果たしてでも、ルシアス様の命をお守りしたいのです」
言葉を失っているユーリに、フィオナは真剣な眼差しで訴える。
「お願いします、ユーリさん。どうすればルシアス様にかけられた呪いを解けるのか、その預言者の方ならなにかご存じかもしれません。ほんの小さな手がかりだけでもいいのです。どうか、わたくしをその方に会わせてください。お願いいたします」
深々と頭を下げると、やがてユーリが小さく息を吐いた。
「分かった。俺からルシアス様に話して、バギラ様をここに呼んでいただく」
「本当ですか!?」
フィオナはパッと表情を明るくする。
「ああ。でもまずは、ルシアス様に許可をいただかなければ。フィオナはここで待っていてくれる? なんとかルシアス様を説得してみせるよ」
「はい、よろしくお願いいたします」
祈るような思いで、フィオナは部屋を出て行くユーリを見送った。
次の日。
アーサーに乗って王宮に向かったフィオナは、門扉のそばにいた近衛兵に話してユーリを呼んでもらった。
すぐに駆けつけたユーリは、驚いたようにフィオナに尋ねる。
「どうしたの? なにかあった?」
「ユーリさん、少しお話をさせていただけませんか?」
「ああ、もちろん。どうぞ、入って」
「はい、ありがとうございます」
いつもの客間で向かい合うと、フィオナは真剣にユーリに切り出した。
「ユーリさん。前国王は、預言者の方の水晶がわたくしを映し出したとおっしゃいました。ユーリさんはその方をご存じですか?」
「バギラ様のこと? もちろん知っているよ。この国で一番長老の、神の言葉を伝える預言者なんだ」
「そうなのですね」
「バギラ様がどうかした?」
「はい、あの……。無礼を承知でお願いいたします。わたくしをそのバギラ様に会わせていただけませんか?」
え?とユーリは怪訝な面持ちになる。
「フィオナが、バギラ様に?」
「はい。どうしてもお尋ねしたいことがあるのです。もしお目通り願えなければ、せめて伝言だけでもお伝えいただけませんか?」
「会うのは問題ないと思うけど、一体どんな話がしたいの?」
「教えていただきたいのです。王家の呪いを解く方法を」
ハッとユーリは目を見開いた。
「それは、つまり……。君が?」
「はい。もし本当にわたくしに巫女としての力があるのなら、わたくしはその力の全てを使い果たしてでも、ルシアス様の命をお守りしたいのです」
言葉を失っているユーリに、フィオナは真剣な眼差しで訴える。
「お願いします、ユーリさん。どうすればルシアス様にかけられた呪いを解けるのか、その預言者の方ならなにかご存じかもしれません。ほんの小さな手がかりだけでもいいのです。どうか、わたくしをその方に会わせてください。お願いいたします」
深々と頭を下げると、やがてユーリが小さく息を吐いた。
「分かった。俺からルシアス様に話して、バギラ様をここに呼んでいただく」
「本当ですか!?」
フィオナはパッと表情を明るくする。
「ああ。でもまずは、ルシアス様に許可をいただかなければ。フィオナはここで待っていてくれる? なんとかルシアス様を説得してみせるよ」
「はい、よろしくお願いいたします」
祈るような思いで、フィオナは部屋を出て行くユーリを見送った。