喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
オムライスを運ぶと食後のコーヒーはカウンター席でいただきますと立木さんに言われた。
今までそういう事はなかったのに…
悠乃はコーヒーの準備をしてカウンターで待っていた。
立木さんは食べ終わるとお皿とお水を持って来てくれていて、悠乃は慌てて取りに行く。
「いいですよ、置いておいてください」
「まあまあ、今日だけですから」
「…ありがとうございます」
悠乃は急いでカウンターに入りコーヒーを出した。
コーヒーを1口ふくみカップを置いた。
「あの…聞いてもいいですか?」
ゆっくりと立木が落ち着いた声で悠乃に話しかけた。
「はい?」
悠乃は顔をあげた。
「話し合いの結果をお聞きしたくて…」
「…?話し合い?」
「その…旅行の後…」
「んー?」
「彼氏さんとどうなりましたか?」
「あーー!」
悠乃はポンと手を叩いた。
「ダメでした(笑)やっぱり地元の彼女の方が離れていても落ち着くんだそうです、悠乃が悪いって訳じゃないとは言ってくれましたが…合わなかったんですね」
「そうでしたか…」
立木さんは低い声で呟いていた。
いきなり顔を上げると
「あの私、今週いっぱい休みなんですけどよかったら定休日に出かけませんか?行きたい所とかあれば」
「…行きたい所?」
「はい、車はあるのでどこでも連れて行きます、あっ、予定があればまた別の日にでも…」
「予定は特にないんですけど…」
悠乃はスマホを出して何か調べていた。
「朝早くても大丈夫ですか?」
「はい、時間はいつでも」
「夢の国に行きたいです!ここ!」
悠乃はスマホを立木に見せた。
「水曜日、パスを買ってもいいですか?」
立木さんは悠乃のスマホをじーっと見ていた。
「恥ずかしながら行った事がないのですが…教えてもらえますか?」
「もちろんです!ポチしちゃいますよ?」
「是非一緒に出かけたいです、お願いします、あっ、チケット代を」
「これは悠乃が出します、きっと中の食事とか払わせてくれないですよね?」
「もちろん、私が全部出すつもりです」
「まあ、そういうと思いました、車では行ったことがないんです、お願いします(笑)」
「では、連絡先をお聞きしてもよろしいですか?」
「あっ、はい、どうぞ」
悠乃は連絡先を交換した。