喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
「お互いシェアしませんか?」
ピザのお店に入り、悠乃の提案で注文をしてシェアする事に…
『夢乃』でもピザをメニューに入れたいけど…と悠乃は話した。
あまり時間がかかるものは提供しにくいですよねと立木も言っていたが
「電気のなら出来そうですけどね」と立木が提案すると、伯父さんに言ってみようかなぁと悠乃は言っていた。
「悠乃さんは自分で店を持ちたいとかは考えてるんですか?」
「『夢乃』で十分なんですよね、両親が残してくれた店なので…と言っても賃貸ですけど(笑)伯父さんが年齢的にキツくなったら跡を継ぐかもです」
「なるほど…私としてもあの店は残したい…」
「あの、どうしてそこまでしてくれるんですか?」
立木はピザを食べる手を止めた。
「初めて私があの喫茶店に行った時の事は憶えてますか?」
「はい、雨が急に降ってきて、ずぶ濡れで…」
「憶えてくれてましたか…」
「もちろんです」
「あの日…珍しく嫌な事があったんです…感情が出るような…家から飛び出して歩いているとゲリラ豪雨に合ってしまい目についた『夢乃』に入りました」
うんうんと悠乃も話を聞いていた。
「そこで、いらっしゃいませ〜と言ってくれた悠乃さんの笑顔に一目惚れしまして…」
「えっ?」
「怒りの感情が治まったんですよね…ここに来れば穏やかになれると思いました」
「…『夢乃』がそういう存在になった事は嬉しいです」
「実は女性を自分から誘ったのは初めてで…緊張しています」
「だからピザがあまりすすんでないんですね(笑)」
「はい(笑)」
「先に食べてまた少しづつ話しましょう」
悠乃はそう言うと大きな口を開けてピザを頬張った。