喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】

いよいよ悠乃達の番になり悠乃は隣を見ると立木さんは緊張しているようだった。

「はい!」

悠乃は右手を出した。

「ん?」

「握っててもいいですよ」

「いいんですか?」

「はい!」

立木はゆっくりと悠乃の手を握った。


ゆっくりと乗り物は動き出す。

「キャーーーー」

悠乃は大きな声を出していたが隣の立木さんは顔を上げなかった。

乗り物を降りると「大丈夫ですか?」と立木さんの心配をした。

近くのベンチに1度座る。

「その大丈夫だったけど男ってどう声を出せばいいのかわからなくて…黙ってしまいました」

「ウォーとかですかね(笑)」

「私は声は出せないタイプだと思います、でも絶叫系も楽しかったですよ、表現が下手なだけで」

悠乃はスマホを見て…

「じゃあ少しランクを上げて〜」

「え?」

立木は驚いた顔をしていた。

「ふふっ、楽しい〜はい、次行きますよ〜」

悠乃の腕が絡まり言われるがままに連れていかれたのだった。

3つほど乗るとパレードの時間前になってきたので悠乃のお気に入りの場所に移動した。

「前に行かなくてもいいんですか?」

「はい、悠乃は背が高いので見えれば満足なんです、子供達に前に行ってもらいたいので…」

「悠乃さんは優しいですね」

「いえ、まだ今日は冬休みで子供が多いからですよ」

悠乃と一緒にパレードを待っている間、立木さんが持っているレザーのショルダーバッグから袋を取り出した。

「今日の記念に…どうぞ、持っていたらすみません」

袋を開けるとお揃いのキーホルダーが入っていた。

「え、嬉しいです、お揃いですか?」

「悠乃さんがいいならこのショルダーバッグにつけようかなと思って」

「つけましょう!こんなのも憧れていたんです、このキーホルダーは持っていません」

「良かったです」

「…嬉しいなぁ…」

二人で自分のバッグにキーホルダーをつけた。

「悠乃さん、また誘ってもいいですか?休みもなるべく水曜日に合わせます」

「そんな事できるんですか?」

「週末の方が休みにくいので…」

「あっ、そうですね」

「はい(笑)」
< 20 / 76 >

この作品をシェア

pagetop