喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
告白?
「悠乃ね、夢の国のホテルとかにも泊まってみたいの」
「はい、叶えましょう」
「……どうして悠乃にそんなにしてくれるんですか?」
「どうして?」
「はい、だって立木さんは『夢乃』の常連客ってだけなのに……」
「今までは確かにそうでしたが、私はさっきも言いましたけど一目惚れだったので…とりあえずは私を覚えてもらおうと思って店に通ってました」
「それは伯父さんも気づいていたみたいです」
「『夢乃』の店の雰囲気も好きですよ、悠乃さんも好きです…あっ…」
立木さんはまた口に手を当てた。
「…つい気持ちが溢れました、悠乃さんが好きなんです…」
「そんな素振りは『夢乃』ではなかったですよね?いつも背を向けて座ってるので悠乃は全然気づきませんでした」
話しているとパレードが始まり2人の話は1度中断した。
パレードが終わると人の移動が凄くて悠乃は流されそうになり立木さんに手を引っ張られた。
「大丈夫ですか?」
「はい、ありがとうございます」
悠乃の肩を抱いてくれて人の少ない方に移動した。
「『夢乃』でカウンターの方に背を向けていたのはですね…いつも『夢乃』の料理を食べると顔が…」
「顔が?」
「ニヤけてしまうんです…」
立木さんはまた照れた仕草をした。
「恥ずかしいんですが…スーツを着て仕事前や仕事終わりに『夢乃』に行くも、美味しくて顔が緩んでしまうのを見られたくなくて……」
「……」
「私は、おかしいですかね?」
悠乃は首を振った。
「でも雲母ホテルで食事を一緒にしましたよね?十分ホテルの料理も美味しかったですけど」
「それは悠乃さんと一緒に食べるという緊張で…」
悠乃は大きく目を開けた。
「立木さんの緩む顔、見てみたいです」
「そ、それは…」