喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】

「だって、じゃあまた悠乃と出かけるとして美味しいもの、例えば、あっ、悠乃の手作り料理とか食べましょうよ」

「それは…ヤバいかもです」

「楽しみにしてまーす(笑)」

車で帰路につき、立木は悠乃の家まで送ってくれた。

「楽しかったです、ありがとうございました、運転もご苦労さまでした」

「こちらこそ楽しかったです、明日は用があって『夢乃』へは行けませんが、また」

「はい、お休みなさい」

悠乃は丁寧にお辞儀をして車を見送った。


次の日、立木さんは言った通り店には来なかった。

悠乃は何となくつまらなくて…

店に来てもほとんど話すことはなかった人だったのに、昨日1日で凄く距離が縮まった気がしていて…

「会いたいなぁ…」と呟いていた。

今まで来ない日も普通にあったのに…悠乃の気持ちが立木さんに動いている事に少し自覚をしているのが自分でもわかった。

「悠乃、片付け」

「あっ、はい」

お客さんが帰った後の片付けをすっかり忘れていてぼーっとしていた悠乃は急いで食器を片付けた。

仕事に集中しなきゃ…



その日の仕事終わりに悠乃はカフェに来ていた。

「悠乃〜遅くなってごめんね」

「真梨(まり)、久しぶり!」

「でもないでしょ(笑)1ヶ月くらいじゃない?」

「そっか(笑)」

真梨は高校時代のクラスメイトで親友だ。

年末年始を過ごしたかったが祖父母の所に行っていたので会うことが出来なかった。

「これ、お土産〜」

お互いお土産を渡しあった。

悠乃はもちろん昨日の夢の国のお土産を渡した。

「えっ、行ったの?彼氏は人混みが嫌いだって言ってなかったっけ?」

そう真梨は悠乃のテーマパーク仲間

千葉だけではなく、色々な所へ二人で行っている。

「うーん、彼氏とは別れたの」

「旅行行くって言ってなかった?」

「失恋旅行になりました(笑)」

「どういう事?」
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