喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
「ここは土地が高いからなぁ」
「マスター、立木グループが買い取ってもいいでしょうか?」
「うーむ」
伯父さんは考えていた。
「買い取ったら私らはどうなるのかね」
「給料制になります、立木グループの一員になります、ちゃんと社会保険も適用されます」
「サラリーマンてことか……少し考えさせてくれないかな」
「わかりました…」
伯父さんは奥に入っていった。
「立木さん…」
「悠乃さん、理解は出来ましたか?」
「何となく?」
「私も色々考えましたが、1番妥当だと…家賃が上がると『夢乃』の存続も厳しくなります、物価高の昨今たくさんの飲食店が閉店に追い込まれています」
「確かに材料は値上がりばかりで…お金の事は伯父さんにまかせているので悠乃は毎月お給料をもらうだけで」
パチンと立木さんは手を叩いた。
「悠乃さん、何時に仕事終わりますか?飲みに行きませんか?」
「そんなに今日は長時間は飲めませんよ、明日も早いですから」
「はい、終わったら連絡ください」
そう言うと立木さんは店を出ていった。
悠乃は店の片付けと掃除を始めていく。
伯父さんは明日の仕込みをしていた。
19時になると伯父さんから帰るかと言われ、立木さんが迎えに来てくれる事を伝えた。
「悠乃はどうしたい?」
「悠乃は伯父さんの決めたとおりにするよ、この『夢乃』はもう伯父さんの店だよ(笑)」
「そうか、帰って母さんとも話してみるよ」
「うん、夕飯は要らないから」
「わかった…悠乃、1つだけ…」
「ん?」
「立木グループに入るということは、立木さんが常連客から上司になるということだよ、それだけは言っておくな」
「上司……はい…」
悠乃は立木さんに連絡をするとすぐに行きますと連絡が入った。
5分ほどすると店の前に黒い車が停り後部座席から立木さんが出てきた。
「悠乃さん、お疲れ様です、行きましょう」