喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
伯父さん!
次の日の夕方、立木さんはやってきた。
「今日は和風ハンバーグセットをお願いします」
「はい、少々お待ちください」
いつもの笑顔が少しぎこちなくなっていた…
悠乃が注文を奥の伯父さんに伝えに入ると伯父さんがしゃがんでいたのだ。
「伯父さん!!どうしたの?」
悠乃が走って寄って行くと伯父さんは顔をしかめて脇腹近くを押さえていた。
「き、救急車…」
「ううっ、待て悠乃」
「でも苦しそうだよ」
悠乃の声を聞きつけて立木さんが様子を見に来た。
「悠乃さん、どうしました?」
「立木さん!伯父さんが…」
立木は側に寄ると
「かかりつけ医とかはありますか?」
伯父さんは首を振った。
「じゃあ私の知り合いの病院へ…悠乃さん、店を閉めてください」
「あっ、はい」
悠乃は外に出て看板を中に入れた。
ドアには𝐂𝐋𝐎𝐒𝐄の文字を掲げた。
立木さんはどこかへ電話していて…
「車を呼びましたので片付けをお願いします」
「はい」
次の日の仕込みをしていた鍋の火を切り、材料を冷蔵庫に入れた。
ドアが開いてこの間の運転手さんが入ってきたのだ。
「脇をかかえてくれ」
「はい」
「せーの」
「ううっ…」
伯父さんは立木さんが呼んだ黒い車に乗せられた。
「悠乃さん、店の鍵を閉めて乗ってください」
「はい!」
エプロンを外し悠乃も車に乗り込むと車は発進した。
「立木さん、お仕事は?」
「今日は終わってから来たので大丈夫ですよ」
「お腹空いてますよね」
「後で何か食べます、大丈夫ですよ(笑)」
悠乃と会話しながらも立木さんは伯父さんの背中をさすってくれていた。
立木さんの知り合いの病院に到着するとそのままレントゲン室の前に車椅子で運ばれた。