喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
「悠乃さん、待合室で待ちましょう、大丈夫ですよ」
「はい…」
「おそらく盲腸か尿路結石、ひどければ腸捻転」
1時間ほど待つと伯父さんが中から出てきた。
「大丈夫?」
「少し落ち着いた…尿路結石だそうだ」
「大きいんですか?」
立木が聞いた。
「ここで1泊2日の入院で何とかなるらしい、明日また来てと言われた…悠乃、明日は『夢乃』は休みだ」
「うん…」
「明日入院の日を決めるそうだ」
「小川さんー」
会計で呼ばれ伯父さんのバッグを悠乃は渡したのだった。
病院から立木さんの運転手さんに家まで送ってもらった。
「ありがとうございました」
2人はお礼を言って頭を下げた。
「無理はせず少し休んでくださいね、それでは失礼します」
次の日、立木が朝のランニングをしていると『夢乃』に電気がついていた。
ん?昨日消し忘れたのかな?
まだ営業時間ではないがドアを開けてみた。
開いた、昨日閉めたはず…
「失礼します」
店に入ると悠乃が掃除をしていたのだ。
「立木さん、どうして?」
「悠乃さんもどうして?」
2人は顔を見合せた。
「ランニングの途中で、電気がついていたので昨日切り忘れたのかと…」
悠乃は立木をカウンターにどうぞと促した。
「昨日伯父さんと話したんです、たまたま前日も悠乃は一人で考えていて…悠乃は定休日以外の休みを言えばもらえるけど『夢乃』は営業してる、伯父さんが体調悪い時は店を閉めるからお客さんが来てから𝐂𝐋𝐎𝐒𝐄の札を見て帰る人もいるじゃないですか」
「それは仕方ないかと…店主の都合で休みのお店は個人ならあることですよ?」
「そうなんですけど…自分で後継者になってもいいなんて言ってますけど悠乃って何も出来てないなぁと…だから少しずつ出来る事を増やして、伯父さんが休んでも店を開けれるように頑張りたいんです!」
悠乃は二の腕を折り筋肉をパンパンと叩いた。